ベンチャー特集

私は、両親が病を患っていたこともあり、高校生の頃からアルバイト三昧の日々を過ごしていました。自分の学費は自分で稼がなければいけないと必死に働きながら、高校の先生から勧めて頂いた「学費を抑えて入学する事のできる」酪農系の短期大学へ進学。卒業後は地元の精米工場で６年間勤めました。役職が上がっても給与は変わらず、業務量だけが増えていく仕事の日々に、とうとう精神的限界を迎え転職を検討したのです。転職先を探していると、「青果を訪問販売で売る」という会社の記事に目が止まりました。「青果ってお店にお客様が足を運ぶものだと考えていたのに、訪問販売で回るって新しい！」と喫驚したのです。学生時代、農業に携わっていたこともあった為か、とても興味が湧き転職を決意。完全歩合制の企業で、1ヶ月目はなかなか成果を上げることができず、お給料は手取り４万円ほどに・・(苦笑)。同じ部署にいた後輩の女の子にも売上を抜かれてしまい、これまで以上に必死になって仕事に取り組みました。その甲斐もあってか、みるみる成果が上がり、３ヶ月目にはリーダー職へ昇進。まさに起死回生ですね(笑)。その後、事業部が変わりコールセンターでのアウトバウンド業務を経験しました。ある時、職場で憧れていた先輩が独立され、その影響でいつかは自分も起業したいと思うようになります。同社で２年ほど営業・マネージメントを経験し、徐々に自分に自信が芽生えた頃でした。勤めていた企業の社長から「君は社長になれる器だ」というお言葉を頂き、起業の決意が固まります。私が起業することを多くの部下が喜んでくれたことが何よりも嬉しかったのを今でも覚えています。こうして、2022年4月、コールセンターへの営業代行業務をメイン事業とした株式会社ｅｆを設立いたしました。

営業代行事業がメインになります。主に、コールセンターを運営されている企業様のところへ出向し、クライアントの業務をより高い生産性とクオリティでこなしていきます。時には、営業支援としてターゲットの選定や営業トークの組み立てなど、営業活動を徹底サポート致します。また営業のみに限らず、地方自治体からの委託による相談窓口のインバウンド事業も行っており、対応できる商材も多岐にわたります。私自身、特にコールセンターでのアウトバウンド営業は長く経験し成果を上げた実績もありますので、様々な商材のご案内でお力になれると自負しております。

弊社の従業員の多くが起業を目指していることもあり、他社様以上に一人ひとりの意識が高いことだと思います。私自身、もっと早く起業すればよかったと感じていますので、今の若い世代の方々には、リスクを恐れずにどんどんチャレンジして欲しいと願っています。弊社の社名にある”ef”にもその願いが込められています。”effort(努力)”×”effect(結果)”×”effloresce(花が咲く)”　これは「誰の為でもなく自分の為に惜しまず努力を続ける事で、結果として関わるすべての方々の幸せに貢献できる」という想いが込められています。その想いを常に胸に秘めている為、全従業員が高い意識で日々の業務に取り組むことができているのだと思います。

“目線は下げてもスタンスは下げない”ことですね。仕事をする上で、どうしても高い目標値だったり、達成が難しい状況になることはあると思います。ゴールの見えない道をひたすらに走り続けても最後まで持ちませんので、まずは達成が見える地点に目標値を下げることはアリだと思います。しかし、”スタンス”だけは下げてはいけない。例えば、「頑張っても仕事で成果が出ない」のは仕方ない。けれど、「成果が出なくてやる気が下がり寝坊した」となるのは社会人としての魅力が下がってしまいます。私は、「高いモチベーションこそ自身を成長させてくれるもの」だと考えています。その為、毎日従業員との1on1を行い、現状の課題や解決策を検討することで、抱え込まずに高いモチベーションを維持できる環境づくりに力を注いでいます。

大きく２つの目標があります。１つは、「いま在籍している全従業員の独立」です。先ほどもお話しした通り、弊社の従業員にはリスクを恐れず全員が自分の力を信じて起業してほしいと願っています。そのために、私ができることを日々意識しながらマネージメントしていますし、従業員も目標に向かって目の前の業務に励んでくれています。どんどん若手の社長を排出できる企業になっていきたい。そしてその時がきたら、私と同じように全従業員で祝福をして、背中を押してあげたいと思っています。そしてもう１つは、”農業”です。具体的なビジネス内容は定まっていませんが、祖父が農家を営んでいることや、私が酪農系の短期大学を出ている為、ずっと農業には興味がありました。今在籍している従業員を独立させることができたら、農業に携われる事業を立ち上げたいと考えています。