新宿御苑特集

藤元法律事務所

  • 法律事務所

新宿の雑踏の中にある市民目線の法律事務所
LGBTやアーティストのトラブルもサポート

藤元法律事務所弁護士 藤元達弥

藤元法律事務所 弁護士 藤元達弥

「不倫の相場を教えてあげようか…相手が離婚しなかったら100万円 相手が離婚したときは 200万円…」これはシンガーソングライター・藤元達弥の曲「不倫の相場」の一節。弁護士といえば、正義・雄弁・熱い!なんてイメージを勝手に持っていましたが、藤元先生にお会いして、それはドラマなどで植え付けられた一方的なイメージだったんだなと反省しました。飄々(ひょうひょう)としたキャラクターながら、弁護士という職業で社会にどう関わっていくのか、またアーティストに並ならぬ敬意を抱く藤元先生のお話はとても人間らしく親近感の湧くものでした。(インタビュアー 山根 聖美)

法律で自分の武器を得たい
地元広島で資格取得し、東京で開業

新宿御苑に事務所を設立するまでの経緯を教えてください

人見知りの激しい子供だったんです。大人しくて、ゲームが好きで目立つタイプではありませんでした。でも、なぜか勉強だけは塾にも通わず苦労しなくても良い成績を出せました。自分の強みはこれなんだと自覚し、生きていくための武器を手に入れるようなつもりで大学は法学部に進学し、難関と言われる司法試験突破を目指しました。ロースクール(法科大学院)を卒業してすぐに合格し、長野県で司法修習を受けた後に上京。はじめは阿佐ヶ谷にある16㎡のワンルームマンションに住みながら、そこに電話とFAXをひいて開業したんです。その後、難民問題に関心があったため、難民支援を行うNGOにインターンとして入り、海外で迫害を受け日本に逃れて来た難民の方々の法的な支援を行い、藤元法律事務所も一時そこにスペースを貸していただいていました。2011年に新宿御苑に事務所を移転し、2年後に手狭になったため、少し広い現在のビルに移りました。また大学から始めた音楽活動は今も続けていて、曲を作ってライブハウスで演奏しています。「Nirvana(ニルヴァーナ)」というロックバンドが好きなのですが、自分が作る曲はアコースティックギターを抱えて、フォークソングのような曲調で等身大の自分を歌う曲が多いですね。

あえて専門を掲げず、間口は広く
新宿ならではのトラブルも受け止める

事業内容を教えてください

弁護士として広いジャンルの依頼に対応しています。離婚・不倫・交際トラブル、債務整理、刑事事件、相続、不動産、企業法務、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー等の性的マイノリティー)・外国人・アーティスト・クリエイターの方々が抱えるトラブルなどです。東京では特定のジャンルに特化している専門性の高い弁護士も多いのですが、私は、あえて取扱分野には制約を設けずに取り組んでいます。自分自身が様々な法律上の問題に関心があるということもありますが、新宿は、中小企業や飲み屋街があり、様々な職種や立場の方がいて、その分多様な悩みごとがあると考えているからです。新宿2丁目がすぐ近くにあるということもあり、LGBTの方々からのご相談を受けることも少なくないですね。複雑・専門的な案件については他士業(税理士・社会保険労務士・司法書士・行政書士等)や他の弁護士と連携して進めています。

エリートではなく、庶民派弁護士
一般市民の目線で依頼人と向き合いたい

御社の強みはなんでしょうか

あまり強みとかって意識したことがないのですが、しいて言えば、自分のキャラでしょうか(笑)。地方(広島県福山市)で育ち、地元の公立小・中・高校と大学・法科大学院を出てから上京したので、東京で働く他の弁護士の方と比べると、目線が庶民感覚というか、一般市民に近いのかなと自分では思っています。心掛けていることは、相談に来られた方の気持ちに寄り添って話を聞くことです。困りごとには深夜でもメールやLINEなどでやりとりすることもあります。あまり制約を設けず、泥臭く動ける部分が大手とは違う個人事務所ならではの強みかもしれません。あとは、すごく精神的なストレスの大きい事件の依頼を受けている時でも、僕自身が重くなりすぎないというか、「先生がソフトなノリなのでなんだか救われます」なんて言われたこともあります。もともと人見知りではありましたが、この仕事にそれで支障が出ることはないです。映画やドラマのように流暢に喋るなんてことはしなくても、きちんと準備して、伝えるべきことをしっかり伝えることが大切だと思っています。

緊急事態宣言中は相談件数が減少
裁判所も一時ストップ

コロナ禍での影響はありましたでしょうか

若干はあったかなと思います。やはり昨年の緊急事態宣言中などは相談件数も減りましたね。依頼人の方との面談はZoomなども活用しながら行っています。裁判所もコロナ対策で変化している部分もあります。2020年の緊急事態宣言中は、一時裁判がすべてストップになったこともありました。現在は刑事裁判や、民事裁判の証人尋問などは裁判所の法廷で行いますが、それ以外はWeb会議のような形で進めることもあり、裁判所も柔軟に対応しています。

真面目も不真面目も混ざった刺激的な街
裁判所へのアクセスも良し

新宿御苑で仕事をしていてどんな印象をお持ちですか

新宿って、住宅街やオフィス街もあれば、歌舞伎町のような飲み屋街もあり、外国人やLGBTの方々も多く、雰囲気も真面目な場所と不真面目な場所が一緒くたにあり、刺激的で面白いですよね。その中でも新宿御苑は比較的落ち着いた雰囲気だと思います。霞ヶ関にある東京地方裁判所にもアクセスが良いので、このあたりは法律事務所が結構多いです。うちの事務所が入っているビル(新宿Qフラットビル)にも、法律事務所が他に10軒くらい入っています。

「弁護士」と「アーティスト」
自分にとっては同じ社会への接点

今後のビジョンを教えてください

あまり身構えることなく、今まで通り誠意を持って仕事をしていきたいです。こだわりとしては、僕自身が音楽活動を行っているということもあり、ミュージシャンやアーティストの方々が抱えるトラブルに注力したいと思っています。音楽活動などを通して出会うアーティストはじめ芸術や表現に関わる人たちは、お金にならなくても、世間に評価されなくても、自分の基準で、良いものを創り出すために努力を厭わず追求したり、楽しんだりしている姿が魅力で、とても尊敬しています。女性器をモチーフにした作品に関して、逮捕・起訴されたアーティストろくでなし子さんの裁判では、逮捕直後の2014年から、最高裁で判決が出た2020年まで弁護団の1人として参加しました。また、音楽活動で知り合ったミュージシャンやライブハウスの方などから依頼を受けることもあります。音楽関係というと、楽曲の権利関係のトラブルが多そうなイメージかもしれませんが、それはごく一部で、実際には多種多様な相談があります。表現の世界に自分が音楽以外で関われるのはやはり法律ですし、音楽活動をしている弁護士は少ないので、アーティストにとって身近な相談どころと思ってもらえたら嬉しいし、自分もいつもたくさんの刺激をもらっているので、自分が役に立てることがあるなら、惜しみなく協力したいですね。

事務所概要

名称

藤元法律事務所

設立

2010年6月

所在地

〒160-0022 東京都新宿区新宿5-4-1 新宿Qフラットビル801

TEL/FAX

TEL 03-5925-8173 / FAX 03-5925-8174

HP

fujimotolo.com

シンガーソングライター・藤元達弥 YOUTUBEチャンネル

Twitterアカウント @tatuyafujimoto

アクセスマップ

掲載日:2021.06.16

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