株式会社まるごとオフィス
- IT・コンサルティング
営業力のあるホームページを!
中小企業の売上UPと経費削減を
“まるごと”応援
株式会社まるごとオフィス代表取締役 倉又康充
立ち上げから約3年、取材した企業社長は400人に迫るこのウェブサイト“Fanterview”。「取材する人も、される人も、見る人も、運営する僕たちも、みんなが幸せになる仕組みを作りたかった」。すでにインタビュー記事がきっかけで掲載企業さんが民放テレビの取材を受けるなど、ハッピーの輪が広がり始めている“Fanterview”の運営会社、まるごとオフィスの倉又代表に迫ります。(インタビュアー 山根 聖美)
中小企業に特化した使いやすいWeb構築ツール
業務内容を教えてください
はじめはこれまでの経験からOA機器を販売する会社だったのですが、4年目くらいから現在もWeb制作・運用がメインです。独自でホームページの制作から運用フォローまでをパッケージ化した「まるごとHOMEパック」を開発し、サラリーマン時代の人脈を使って同業であるOA機器の営業さんに商材として売ってもらいました。営業先が同じ中小企業の社長さんなのでとても効率よくPRでき、パートナーも増え、大変な人気となりました。今も「まるごとHOMEパックIII」までバージョンアップさせ、当社のメイン商品として約3000件の制作実績があります(2021年5月現在)。これは事業の売上を上げるための戦略構築から導線設計(デザイン)、Web制作、更新サポートまですべてフォローし、プランも本格的なものからデザイン重視のもの、短納期でできるもの、内部SEO対策に優れたものなどお客様のニーズによって選べるようにしました。料金の支払い方法もクレジット支払いを可能にするなど柔軟にして中小企業の経営者様にとっての使いやすさを追求しています。もちろん今もOA機器の導入サポートなどは行っており、カラーコピーの料金削減やオフィス移転や開業などにかかるコストを抑えるためのプランを提案することができます。「売上UPのためのWeb制作」と「経費削減」の両軸で、オフィスに関わることなら“まるごと”ご相談いただける会社です。
新宿なのに雑多な雰囲気がない
求人にも魅力の街
新宿御苑で仕事をしていてどのように感じますか
正直、新宿といえば歌舞伎町をはじめとした繁華街のイメージが強く、ここに来るまでは少し苦手意識がありました。ただ、首都圏近郊から従業員を集めるとなると新宿駅周辺、しかも徒歩圏内が理想的。そこで緑が多く環境の良い新宿御苑に目をつけました。事務所も拡大などの際にこれまで3回移転していますが、この閑静な雰囲気が好きで、すべて御苑エリア内です。
数年前から積極的にリモートワークを導入
コロナ禍において、会社にどのような変化がありましたか?
幸いなことに大きな売上の変化はありませんでした。また、実はずいぶん前からリモートワークにも取り組んでいました。といいますか、時間に縛られず、出社を前提としない会社にしたかったのです。その方がスタッフの余暇も増え、仕事のパフォーマンスが上がると思ったからです。10年ぐらい前から東北地方に住んでいるスタッフもリモートワークで在籍しています。ですからコロナ以前からリモートワークの導入支援をビジネス化しようと計画していたのですが、コロナ禍で一気に普及してしまい、ビジネス化できなくなりました。コロナ禍での唯一の誤算がそれですね(笑)。
取材を通じて企業を応援
みんなが嬉しいウェブサイトを目指す
「Fanterview」についても教えてください
Fanterviewを立ち上げたのは2018年のこと。当社にとっては営業ツールのひとつでありながら、取材を通して様々な企業を応援してきました。例えば1ヶ月に10社取材できれば、1年で120社との繋がりが持てる。お会いした時にその会社のこともよく分かる。これは大きな財産です。すぐに仕事に結びつかなくても、オフィスのことをまるごと請け負っているので、そのうち何かお役に立てることがあるだろうとのんびり構えています。取材記者さんも育児中のママさんライターなどにお願いして、時間に融通のきく雇用を生み出しました。今は取材した企業の社長さん同士をつなげて、より大きなビジネスを生み出すような貢献ができないかなと考えています。それに向けての取り組みのひとつが、「新宿御苑特集」です。
コロナ禍に負けない!新宿御苑の強い絆を
この新宿御苑特集に期待することはありますか
コロナ禍のまっただなかにこの特集を始めました。新宿御苑周辺も休業中のお店が増え、寂しいと感じることもあります。デジタル技術を活用すれば、誰でもどこにでも発信できる時代になりました。離れていても町内会のようなコミュニティを形成することができる。それをこの新宿御苑特集で実現したいと思ったのです。こんなサイトを立ち上げておいてなんですが、僕も意外と御苑周辺の経営者友達が少なくて(笑)。コロナ禍が過ぎたら、リアルで掲載企業のみなさまとお会いするのが楽しみです。さらに内輪だけのものでなく、新宿御苑の魅力を全国に発信し、御苑のみなさんで利益を出し合うようなシステムをつくることができれば。そして大成功をおさめることができたら、もう少し足を延ばして別のエリアの特集もやってみたいと思っています。
スタッフがいきいき働ける、100年続く会社へ
今後のビジョンを教えてください
「100年続く会社」にしたいですね。100年続いたら、もう僕は生きていません。ということは、社長が2代目、3代目になっているということです。誰か1人に依存する体質であれば、その人がいなくなってしまえば会社は潰れます。従業員全員に会社が愛され、理念が行き届き、誰でも会社の代表として動けるくらい成長してほしいと思っています。これは自分がハードな営業畑で培ってきた経験をスタッフにも要求してしまっていた過去の自分への反面教師でもあります。しかし、Web業界全体で見ると、未だ良いものを作るために過労は当たり前、という風潮があるのが実情。それに、専門学校などを出たばかりのキャリアの浅い方が良い雇用がなくなかなか力を発揮できないというケースもあります。当社ではそんな方でも現場でしっかり技術を習得できるようなシステムを独自開発し、育成にも力をいれています。自分の会社が好きでストレスなく働けていれば、それは必ず仕事に現れ、顧客にも伝わり、全員が上流の仕事をできるようになると思っています。
法人概要
社名 | 株式会社まるごとオフィス |
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住所 | 〒160-0022 |
HP | |
設立 | 2003年4月10日 |
商標登録 | Fanterview/ファンタビュー |
「20代で社長になる!」
目標達成まで突進した営業マン時代
起業までの経緯を教えてください
数学と物理が得意だったという理由で理系大学で半導体などの電子工学を学びました。周りは電機メーカーなどに就職していくなか、将来のことを考え営業職を選びました。というのも、自分は昔から友人や周りから頼られたり相談されたりすることが多く、それを解決し「ありがとう」と言ってもらえることが自分にとっても喜びだったからです。そんな性分から自分は技術職より営業の方が向いていると思いましたし、昔から「社長になる」と周りに話していたので、大学卒業時には20代で①年収1000万円②マイホームを建てる③社長になる、という3つの目標を掲げ、社会に飛び込みました。最初の会社はOA機器を売る会社で、入社1年で事業部トップの営業成績に。しかし営業スタイルの制約が多く、人脈形成ができないと感じ退社しました。2社目でも同じ商材で2年間トップセールスを維持しましたが、残念ながら倒産。ただ、規模の小さな会社だったので会社経営を間近に見ることができ、商社、OA機器メーカーおよびリース会社などの人脈も広げられました。その後、以前の会社に呼び戻されレンタルサーバーの販売事業に関わり、東京近郊エリアを任されました。ここでも拡大や縮小が激しくあり、サラリーマンでありながら事業の構築や立て直しを経験。その間にも簿記やシステム開発などの勉強も続け、充分な経験を積むことができたと思い、独立しました。はじめは2003年にOA機器の営業会社として起業しましたが、2年後にWeb制作事業やレンタルサーバー事業も開始しました。理系出身でここまで営業をやってきた人間も珍しいのではないでしょうか。大学卒業時に掲げた目標ですか?①は26歳で、②は28歳で、③は29歳で有言実行しました(笑)。