特定非営利活動法人みらいじま
- NPO法人
“ダイビングこそ元祖エコツアー”
野生イルカとドルフィンスイム!
本物の海で自然体感ツアーを!
特定非営利活動法人みらいじま代表理事 根岸弥之
東京から南に約200km、三宅島から約19kmに位置する御蔵島(みくらじま)ではたくさんのイルカが一緒に遊んでくれるそうです。本物の海での自然体感ツアーを通して、大人も子どもも環境問題を考えて欲しいという根岸代表は、環境分野の人材会社としては日本有数の人材バンクも持っています。アウトドア大好きな筆者はすぐにでも飛びつきたいお話ばかりでワクワクしました。(ライター斉藤 リカ)
子供から大人まで、楽しみながらエコを学ぶ
━事業内容を教えてください
大きく分けて2つ+1。1つめはダイビングスクールです。ダイビングは海の中の素晴らしさや生物の大切さも体感できるエコツアーの元祖です。世界が誇る素晴らしい海、伊豆半島を中心に4月の終わりから11月前半までほぼ毎週土日に開催し、ダイビングのライセンス等を発行しています。2つめは5月~9月まで開催している伊豆七島の一つ、御蔵島での野生イルカとの遊泳、ドルフィンスイミングです。小学生~大人を対象に自然体感型環境教育プログラムを実施しています。御蔵島は野生イルカのほか、オオミズナギドリの世界最大の繁殖地としても有名です。船が出せればほぼイルカに会えます。3つめは多目的集会スペースです。一般のNPO、地域、海団体、親戚・友人グループ等のMTG、
御蔵島では野生イルカと一緒に泳げるようになる
伊豆では2日間でダイビングライセンスを取得
━御社の強みはなんでしょうか
初めての人でも2日間でダイビングライセンスが取れること。今は高校生以上しか扱っていませんが、2日間で海の中を歩けるようになります。他に、御蔵島でのドルフィンスイミング。子どもでも海に身体が浮くことができれば、野生イルカと一緒に泳ぐことができるようになる指導力ですね。エコツアーは小学校4年生から実施しています。御蔵島の黒潮の外遊の荒波の中でも、野生イルカと自由自在に泳ぐことができます。今まで約20年、何千人の参加者と関わっていますが、泳ぐことができなかったのは1人か2人、99%の人は野生イルカと遊んでいます。また御蔵島の船頭さんとの連携ですね。いつもご一緒する船頭さんはドルフィンスイミングが始まった頃からの方で、野生イルカのいるスポットの見つけ方、安全管理、指導力も一流
地元以外での起業は考えられなかった。
━新宿御苑で起業した感想を教えてください
高祖父母が明治時代から住んでいる地元なんです。便利ですし四谷四丁目の町会や商交会の理事、青年部の副部長をやっています。地元以外の別の場所での起業は想像もつかないですね。ここは四谷四丁目で地域の神社は異なりますが新宿御苑前に入ります。御苑前は歴史もありとても良い街ですよ。最近分かったことなのですが、小説家・三島由紀夫の出身は四谷
━コロナ禍の影響はどうでしたでしょうか
緊急事態宣言の時はエコツアーなどの参加者は10割減でしたが、解除された6月からはほぼ通常通り11月まで行われました。感染対策は万全に行い、自然体験ですから密も避けられ、ほぼ通常通りでしたね。
自分の船で伊豆七島への往来を日常化したい!
━今後のビジョンを教えてください
海の中は非常に気遣いも多いので、年間200~300人のお客
━この新宿御苑特集に期待することは何かありますか?
商工会議所や地元の人たちも頑張って広報をしてますがなかなか足りない部分も多いので、地元民としてはこうしたことを補填してくれるメディアがあるのはとてもありがたいですね。
PROFILE
特定非営利活動法人みらいじま代表理事 根岸弥之
NPO法人みらいじま 代表理事&ダイビングインストラクター
*御蔵島ドルフィンスイム&伊豆&七島ダイビングスクール等の海のエコツアーを開催
- 四谷四丁目町会 理事、商交会 理事、青年部 副部長
- NPO法人朝日キャンプ 理事 ※障害児対象自然・教育キャンプ
- NPO法人 民権塾 理事 ※田中秀征塾長
- 株式会社MOBAエネルギー 顧問 ※風力発電開発
- 医療法人社団康優会 監査
- 一般社団法人環境ビジネス交流協会 副理事長
- 明治大学 政治経済学部 非常勤講師 (環境産業 雇用の現状と将来)
英国マンチェスター大学大学院 修士 (環境政策)
ダイビング、ドルフィンスイム、カラテ、ドキュメンタリー鑑賞
好き: シンプル・自然なもの、魚介、酒場
嫌い: ディーゼル、有害そうな化学物質、香水、赤いコーン
尊敬する人: 永井隆 (如己愛人)
人生訓: 勇気を失うことは自分を失うこと
法人概要
会社名 | |
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所在地 | 〒160-0004 東京都新宿区四谷4-9-12 |
TEL | 03-3353-7659 |
活動内容 | ●御蔵島エコツアー ●海の再生活動 ●有機農業体験ツアー ●被災地域交流ツアー ●屋久島エコツアー ●泡瀬干潟保全支援 |
HP | https://www.miraijima.org/index.html |
起業 | 2002年 |
関連会社 | ●株式会社エコジョブ・ドットコム 代表取締役 (日本で最初の環境分野専門の人材紹介会社2000年設立) ●多目的集会場 みらいじま 運営 (※レンタルスペース&ハウス:別事業主) |
本物の海の自然体感をし環境分野も学んで欲しい。
━起業までの経緯を教えてください
僕は大学時代から国内外の海にたくさん行っていました。その時に、思ったより海に入ったことがない、本物の海の自然体感をしたことがない人が多いなと感じていました。その頃に千葉のキャンプ場で、障がいのある子ども達を対象にした自然リクレーションキャンプ「朝日キャンプ」(朝日新聞厚生文化事業団主催)に、ボランティアスタッフとしても参加していた経緯から、もっとダイナミックに海の素晴らしさを体験できるエコツアーに行く団体があれば良いなと「NPO法人みらいじま」を立ちあげました。実はその前、大学卒業後には環境分野も手掛ける開発コンサルタントの会社へ就職しましたが、すぐに退社し、より環境問題を学ぶためイギリスへ留学しました。環境コンサルタントとして日本に戻り、環境分野(ダイオキシン・太陽光・風力・ゴミ処理リサイクル等)の仕事に就きたいと就職活動をしてみたのですが探し方がなく、苦労しました。海外には環境分野の求人サイトがいくつかあるんですが、日本にはそういったものがなかったんです。そこで日本にもきっと必要になると、環境分野専門の求人サイト「株式会社エコジョブ・ドットコム」を「みらいじま」より先に2000年に起ち上げました。当時Yahoo!もできたばかりで、個人でも大手のリクルートなどに対抗できる時代でしたし、日本初ということもあり、すぐに事業としてはうまくいったんです。なので軌道に乗った「エコジョブ」は別の人に任せ、自分はもっと好きなことやってやろうと思いました。本物の海を体験しながら環境についても学べるエコツアーをやりたい。しかし2か月しか夏がない日本では収支が合わないため、NPO法人にしてボランティアスタッフを集め、低価格で本物の海を楽しむツアーを企画することにしました。すぐに賛同してくれる人たちも集まりました。うちでは御蔵島を拠点に野生イルカと遊べるツアーを通常よりかなり安く提供してます。非営利の強さですね。「みらいじま」という名前は、往古の自然を残す御蔵島で自然体感した人の未来に、深い影響を与えることを願って付けました。