イタリアンダイニング ばさら
- 飲食業
Italian Dining ばさら
イタリアンダイニング ばさら代表取締役 木瀬 史郎

チーズをイメージした壁に、オレンジ色の落ち着いた照明。内装にもこだわりを感じるイタリアンダイニングばさらさんの店内で、楽しくインタビューさせていただきました。「たいしたことはありませんが。」と気さくにお話してくださったオーナーシェフの木瀬さん。どのお話からも常に学ぶ姿勢と努力を惜しまない謙虚なお人柄が十分に伺えました。
(インタビュアー 金井)

創作イタリアンレストランの経営とテイクアウトの販売
事業内容について詳しくお聞かせください。
創作イタリアンレストランの経営です。ランチ営業ではパスタランチの他に、定食もご提供しております。豚の角煮や生姜焼きなど、定番の定食メニューですがイタリアンレストランならではのおしゃれな盛り付けにもこだわっております。2020年4月からはコロナの影響もあり、テイクアウトの販売も始めました。今後はより、テイクアウトに力を入れていこうと考えております。

旬の食材を活かした日本人好みの創作料理
貴店の強みを教えてください。
当店は食材にこだわっており、市場に私自ら食材を買い付けに出向きます。ランチメニューも週に2回変えて、旬の食材を使ったお料理をご提供しお客様に飽きがこないように工夫しております。和食の経験を活かして日本人のお口に合うアレンジでご提供いたしますので、他のお店にはないオリジナルメニューを楽しんでいただけます。一番のおすすめメニューはオリジナルピザ「エビとアボカドのアンチョビマヨネーズ」で、お客さまにも大変ご好評をいただいております。また、ソムリエの資格も保持しておりますので、お客様のお好みに合わせてお料理に合うワインをご提案させていただきます。

新宿御苑周辺に出店してみて実際にどうでしたか?
色々な人がいる土地ですね。会社や事務所もたくさんあり、平日の日中は務めている方で溢れ水商売の方やお住まいの方もいらっしゃいます。それでいて下町風情があり人種の坩堝感が面白いです。
この御苑特集に期待することは何かありますか?
近隣のお店の方達とは顔見知りで、コミュニティもあり日頃から人と人との縁は大切だと感じております。地域密着感が重要なファクターとなってくる時代になったと思います。是非ともその需要を掘り起こして、人と人との縁を繋げていただきたいです。

チーズプロフェッショナルの資格ににチャレンジ
コロナ禍において、店舗にどのような変化がありましたか?
飲食業はクラスターが発生しやすい業態ですので、感染症対策には気を遣っております。換気をしたり、客席を減らしてソーシャルディスタンスを保ちます。ライフスタイルが大きく変わり、以前のように気軽に外食を楽しむことは難しくなりました。当然お客様も以前に比べると減ってしまいましたが、その為時間ができたこともあり現在はチーズプロフェッショナルの資格の勉強中です。何事も勉強は楽しいですし、お店にもプラスにもなることはやっていきたいです。

テイクアウトでも「食べたら幸せ」をお届けしたい
最後に今後のビジョンについてお聞かせください。
今のお店をやりつつ、創作イタリアンのテイクアウト店を開店したいと考えております。作り置きではなく、出来立ての美味しい食事がテイクアウトできるお店です。今のお店の近くに出店を検討しております。自社便でデリバリーもやりたいですね。真空パックの商品開発やドレッシング、パスタソースなども開発したいです。コロナをきっかけにライフスタイルは変わり、以前のように大人数が集まっての会食などは難しくなりましたが、オフィスやご自宅などでも美味しいお食事を楽しんでいただき、「食べたら幸せ」をお届けできたら嬉しいです。
店舗情報
店名 | Italian Dining ばさら |
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住所 | 〒160-0022 |
電話番号 | 03-3356-3813 |
営業時間 | [Lunch] |
定休日 | なし |
WEBサイト |
美味しい感動を届けるために料理の世界へ
出店までの経緯を教えてください。なぜ新宿御苑周辺で出店しようと思ったのですか?
学生時代、私はサラリーマンはなんとなく性に合わないと感じておりました。しかし、これといってやりたいことがなかったため、大学卒業後はパチプロとして生活を送っておりました。パチンコに勝つための研究をし、勝てる仕組みさえ理解すれば勝てましたので何不自由なく生活しておりました。当時は買うものを全て景品と呼んでいたくらいです(笑)。数年そんな生活を続けていると、虚しさを感じるようになりました。人間は人に喜んでもらえることで人として存在価値を感じるものですが、パチンコは時間をお金に変える作業です。生きてはいけるけど、人に喜んでもらえることはなく、決して楽しいものではありませんでした。相変わらずやりたいことがなかった私は何をすればいいのか悩んでいました。そんなある日、学生時代の先輩とイタリアンレストランで食事したときのことです。そのレストランの料理が本当に美味しく、「おいしいものを食べると人ってこんなに感動するんだ!」と感銘をうけ、その食事をきっかけに料理の世界に入ることにしたのです。
当時、既に27歳でしたが一から料理の修行をするためにイタリアンレストランで働き始めました。手打ちパスタが売りのお店でしたので、パスタはそのお店で自分で試行錯誤しながらある程度学び、次にナポリピザを学ぶためにナポリピザのお店で働きました。本場のイタリアで料理を学びたい気持ちはありましたが、イタリアに行ってもどんな仕事が待っているかわからないので、日本で料理をやっていこうと決めました。和食に馴染みがある日本人を相手に商売するのであれば、和食の味付けを学ぶ必要があると思い和食居酒屋に務め、魚についても学びたいと思い割烹でも働きました。6年ほどかけて、イタリア料理と和食を学び独立に至りました。自分のお店のコンセプトを決める際、これまでの経験を活かせるイタリアンをメインに和食の要素を取り入れた創作イタリアンレストランにしようと決めました。
新宿御苑で出店した経緯は、四ツ谷と歌舞伎町で働いていたこともありなんとなく土地勘があったからです。閑静なところも気に入っておりましたので、この場所でイタリアンダイニングばさらを開店しました。