木造建築で防音室を作る
物理計算に基づいた防音設計
有限会社 海風堂
代表取締役 田中 浩雅
リフォーム防音室設計建設業

「若い頃はバックパッカーをしていて、海外での経験で日本で生まれ育って出来た凝り固まった価値観が崩れたんだ。」と話してくださった田中社長。
お話しをしている中で、何度も「人のために・困っている人を助けたい」という言葉が出てきた中に田中社長の人柄が表れている気がしました。
(インタビュアー 木内)

弊社でしか出来ない防音設計。
防音工事・建築工事・内装工事・設計施工をしています。
その中でも、今一番力を入れているのが防音工事です。
木造建築の防音室を作れるノウハウと、物理計算に基づいた設計で無駄のない工事を行っています。

お客様の希望に寄り添った無駄のない防音室。
必要な遮音性をお客様に寄り添って決める事です。
弊社では、お客様に徹底的にインタビューをします。
防音と言っても、楽器の種類や周辺環境によってどの程度の防音をすればいいのか変わってきます。
物理計算に基づいて壁の厚さや構造を毎回決めているので、オーバースペックになることなく低予算で部屋の広さも確保できる防音室の提案が出来ます。
そして、最高級の床の防振性能も弊社の強みです。
防音室においてすべての振動を支える防振床の性能が悪いと、せっかく高価な防音室を作っても音漏れ(正確には振動の伝播から発生する再放射音)を防ぎきれません。弊社では最高級の床の防振性能で音漏れをなくせます。

困っている人のために。
社会貢献することです。
困っている人を助け社会に貢献出来なければ、淘汰されると思います。
困っている人がいれば、それを改善して喜んでもらいたい。
そんな商売が出来たらいいなと思っています。
商売は下手かもしれませんが、正直なこと・嘘をつかないこと・信用・人の役に立つことを大切にしています。
防音室付き賃貸物件を広めたい。
他所では出来ない、コストの安い防音室付きの木造賃貸物件をたくさん作ることです。
私はサックスを習っているのですが、先生が現役の音大院生です。
その先生が、「音大卒業しちゃったら、学校の施設を使えないし、防音室付きの物件は少ないし住むところも練習出来る場所も無くて困るんです。」と話してくれたことがきっかけでした。
毎年、何千人もの音大生が卒業していく中、みんなが練習場所や住む場所に困っているということに気づいたのです。
私は、そんな人たちに自宅で思う存分練習出来る環境を作っていきたいと思っています。
この思いに共感して下さるオーナー様にたくさん出会い広めていくことが今後の目標です。
PROFILE

バックパッカーを経て起業へ。
20歳の時に父親の会社が倒産し、ある日急に父から「もう授業料が払えない」と言われ、『学ぶべきことは学べたしもういいな』と思い多摩美術大学を3年生で辞めました。
大学を辞めてから、不動産会社の管理部で内装工事を担当する仕事に就きました。ここが、今の仕事を始めるノウハウを学んだ大切な場所でした。
働きながらバックパッカーで海外をたくさん旅していた時に、縁あってオーストラリアで仕事を見つけ働こうと思い、しばらく両親にも会えなくなるからと挨拶に行きました。すると、大きくて逞しかったはずの父が小さくよぼよぼになっていたのです。
正直ショックを受けました。これは、地に足をつけて両親の傍で働かなくてはと強く思いました。
ただ、20代の大切な時期を海外でバッグパッカーとして過ごしていたので、就職も難しいかなと思い、それなら自分で会社を作ってしまおうと起業しました。