通常インタビュー

当医院は1961年に父が開業し、57年続く歯科医院です。
沢山の症例や治療をしながら患者さんからも日々ご意見を頂き、成長してきました。

コンビニの1.5倍、全国に約70,000件ある歯科医院だからこそ、お客様はどこに行ったら良いのか分からない方も多く、当医院がお客様へできることは何だろう？と常に考えていました。

通常は歯が痛くなって通う方、被せものが取れた方など症状が現れてからやっと足を運ぶ方が多いのが現実です。

歯科医院に行くのが好きな人より、キーンとする音が嫌いな方、痛い思いをしたくない方が圧倒的に多い現状を見て、私が出来る事でそのハードルを低くするようにしたいと思いました。

人間は口から入る＝食べることから始まる生き物なので、口腔内から健康になり、毎日笑顔で過ごして頂けるには、どんな治療が良いのかと考え2012年5月に移転リニューアル開業した際にホワイトニングエッセンスのFCに加盟しました。

歯を白くすることで自分に自信が持てるようになりますし、自分の身体に手間をかけて定期的に歯科医院に来られることで、虫歯や歯周病などの症状を予防する癖もつきます。

私はなるべく歯を削ることや抜歯をせずに、少しでも永く健康な歯が保てるように治療してあげたいと当初から思い治療し続けました。

ですから少しでも歯科医に通いやすい環境を整えるために、季節ごとに香りをかえたアロマオイルを使って消毒薬臭さを消し、リラックスできるようにしましたし、待合室も病院に見えず上品なホテルラウンジのような創りに拘りました。

心がけていることは、常にお客様目線でいることですね。
これに気づいたきっかけは、ある事柄からです。

実は昨年2017年4末～2018年5月まで保険治療をやめてみたのです。
理由としては保険治療の方が増えすぎてしまい、緊急で見て欲しい痛みがある患者さんでも1週間後にしか受け付けられない状況になり、すぐに対応できなくなったからです。

極端な選択をしてしまったのですが、自由診療のみで1年間経営してみた結果、
半分は共感してくださる方が残り、半分は自由診療に反対された方もいらっしゃいました。
永く健康な歯が保てるようになりたい方と痛みをすぐに取りたい方の2つにニーズは別れるので。

その経験から得たものはとても大きく、例えば自由診療だと“治療計画”をお客様に出して、これからの治療方法や回数などをしっかりとお伝えし、契約して頂きます。

ですが、通常の保険治療では口頭での説明のみで、書類を交わし契約することは無い為、その場では良いのですが次回来られた時に費用がいくらかかるのか？完治までどのぐらい通わないといけないのかを忘れている方もいらっしゃいます。

そうなると不安になる方は途中で来られなくなる方もいらっしゃるので、自由診療のみに切り替えてしっかりと治療計画を説明できるように、私を含めてスタッフにも教育できたことが転機になりました。

その時に私は、今更ながら患者さんの本当の気持ちが理解できるようになったのです。

お客様と歯医者としてロールプレイングをしながら治療計画をお伝えする。
スタッフ同士、私も交えて練習することで良い発見が沢山ありました。
第三者目線でスタッフにコミュニケーションの仕方や説明方法などを見て貰うようにすると、厳しいアドバイスが私に飛んできました。

そのおかげもあり、歯を1本抜くのにも精神誠意話をし、心からの立場にお客様の立場に寄り添った対応が出来るようになったのです。

ご要望もあり、2018年6月からは保険治療も再開し、1日に治療する人数を限定しています。

顧客ファーストでいる気持ちを忘れずに、これからも一人一人相手の立場にたった対応を心がけようと思います。

今後も医療業界によくある淡々とした対応はせずに、歯科衛生士、受付スタッフも一緒になりみんなでお客様対応のおもてなしをグレードアップさせることを目標に、他とは違ってここなら通いやすいと言っていただける歯科医院へしていきたいと思います。

それから、笑顔創造産業として歯科業界を元気にしていきたいと思いますし、健康寿命をアップさせるための施策としても良いものは取り入れたいと思います。

更に、歯科医院は開業する方も多いけれど消えていく医院も多いので、同業者向けに安定した経営が出来るように、セミナーや勉強会も定期的に開催していきたいと思います。

人生100年世代と言われる世の中ですから、社会に貢献できる医院でありたいですね。