美容と精神ケアを合わせたソーシャルビジネスを展開
株式会社Hearts
代表取締役社長 廣田純也
ソーシャルビジネスサロン美容室

「美容業界を変えたい!」その想いから若い世代の人達を巻き込み、美容と精神ケアを合わせたソーシャルビジネスを展開。
独自のカッコイイ世界感を演出しながら、イベントを開催している素敵な廣田社長です。
(インタビュアー:髙木)

一人一人の想いを大切に信頼関係を構築
一人一人の想いを大切にするように心がけています。
会話を楽しみ、丁寧に対応しながら信頼関係を構築する。それが出来てから一緒にファッションショーやイベントを開催し、モデルになってもらうことやお客様として来て頂けるように良い人間関係の構築を心がけています。
それから美容師を続けて行くうえで、きちんと経済や経営の勉強もするように心がけています。
どうしても美容師はサービス業なので独立はしやすいのですが、社会貢献をビジネスにしていくには世の中の動きを把握すること、経営の知識、それから人を巻き込む力も必要なので。

美容業界を変えて関わる全ての人が笑顔になるように
「美容業界を変えたい!」その想いから若い世代の人達をもっと巻き込んで一緒に活動していきたいと思っています。
社会貢献をビジネスにすると言うと、福祉美容が多く高齢者へのサポートになってしまうのですが、それだけでは無くてこれからの日本を支える人として若い世代から憧れられる美容師になりたいので、きちんとした技術・価値があるサービスの提供をしたいですね。
例えばヘアメイク・ファッションショーでもおしゃれでカッコ良いイベントを開催し、子供から大人まで巻き込み出演者はハンディキャップがある方にし、自信をつけて貰うようにする。
それから、がんサバイバーの写真展を全国で開催しようと活動しているので“生きるを伝える写真展”では病によって髪を失った方でも「ありのままで素敵だよ」とメッセージを伝え、周りの方に受け入れてもらえる啓蒙活動をしています。
一人でも多くの方に認められて受け入れて貰えれば、どんなに生きる希望になるかと思いますので。
私は今alopecia style project japanという髪を失った女性たちの団体で活動しています。先日湘南バリアフリーフェスティバル2018を開催し、『関わる全ての人が笑顔になる』というサブタイトルのようにあたたかく、笑顔で包み込むようなイベントになり、テレビに取りあげて貰えるようにもなりました。
今後も社会から必要とされる会社になり、同じ想いの方と繋がり美容と精神ケアを合わせたソーシャルビジネス活動を広げたいと思います。
PROFILE

株式会社Hearts代表取締役社長 廣田純也
1983年9月生まれ
山野美容専門学校卒業後美容師としての経験を積み、25歳のときにフリーランスとして独立。
2015年 株式会社Herts設立
現在は通信制の福祉大学に通い、精神保健福祉士(PSW)の資格取得のため勉強中。
美容師と精神保健福祉士を融合することによる、新しい美容の在り方、可能性を追求したくさんの人々を笑顔にすることを目指し活動中。
株式会社Hearts サイトURL https://www.facebook.com/hearts.beautybank/
alopecia style project japan サイトURL https://www.facebook.com/AlopeciaStyleProject/
2018年8月9日 公開
美容と精神ケアでやりがいのある仕事を
5年前の2013年から「ソーシャルビジネス」という言葉が一般的になり、ボランティアをしながらきちんと収益をあげてビジネスにする、つまり社会問題をビジネスで解決することに興味をもつようになりました。
美容師としてヘアサロンで髪を切り流行を追いかけたオシャレ・カッコ良さそして可愛さの追求だけではなくて、社会的にもっと意味があることをビジネスにしたいと思うようになったので。
知り合いから紹介してもらった児童養護施設に行き、ソーシャルビジネスを意識してそこでボランティア活動の一環として子供達の髪を切ることからはじめました。
今までやっていたヘアサロン業と違って、お金は貰えないですがやり甲斐を感じるようになりました。
自分が活動することで施設の子供達にも変化をもたらし、通常であれば緊張されてしまうところ、ヘアカットを通じて初対面でもとても良い関係が築けるようになりました。
以前からヘアサロンで感じていたことなのですが、家族や友人にも相談できなかった事柄でも、鏡を通して私に話をしてくれる方がとても多いことを思い出しました。
その経験から、美容と精神ケアは近いものがあると思いました。
例えば前髪を切ったことで明るく前向きになれた子、髪型をヘアワックスで初めてセットしたときに自分に自信が持てるようになり積極的に行動できるように。
それで私の美容師としての技術と経験から、美容と精神ケアを合わせたソーシャルビジネスをしようと思ったのです。
今は訪問美容を高齢者の方や精神科病院の患者さんへ行っています。
それから美容専門学校で講師をし、高校へ講演や地域活動支援センターで美容講座も開催し啓蒙活動を広げています。