通常インタビュー

未来と自分は変えられる
安心して長生きするためのマネー知識を広めたい

株式会社LSFP

代表取締役 加藤 博

確定拠出年金コンサルティング業資産コンサルティング業

株式会社LSFP 代表取締役 加藤 博

がむしゃらに突っ走ってきた20〜30代を経て、40代になったころから友人との会話にもちょくちょく出てくる「老後の資金」の話。多くの人が漠然と不安を持ったまま、専門知識がないからといつまでも貯められなかったり、無謀な計画をたててしまったり。私自身も以前から投資に興味があるものの、何から始めてよいのか分からなくて…と加藤さんに打ち明けると「知識がないのはあなたのせいじゃない」とおっしゃってくれるので、相談のハードルがすごく低くなりました。少しでも多くの人に安心して生きてもらうために、採算度外視でアドバイスを続ける姿勢には感服です。(インタビュアー 山根 聖美)

株式会社LSFP

株の大失敗から本気でお金を学ぶ

━ 起業までの経緯を教えてください

社会に出る前は今のような業態で仕事をすることはまったく考えていませんでした。超安定志向、定年まで働くつもりで損保会社に入社。最初の6年は保険の営業マンを育成する立場でした。1996年に生損保の相互参入が始まり、損保会社の子会社にいながら10年もの間、生命保険事業に携わることに。しかしその頃、流行りのIT関連株を知識のないまま400万円ほど購入したら、ITバブル崩壊で含み損を抱えてしまい、辛抱強く待っていましたがその頃2人の子供の通塾や私立学校など教育費も多くかかるタイミングで、泣く泣く損切りするという大失敗をしました。改めてお金の大切さを痛感し、本気で資産形成の勉強をスタート。その後、コンサルティング会社、保険ショップチェーン本部などを経て、リーマンショックを契機に独立を決意。お金に関する知識を広め、保険だけではなく様々な金融商品をカスタマイズし、少しでも多くの方に将来への不安を払拭してもらいたいと、2013年に株式会社LSFPを創業しました。会社名のLSFPは「Life Support Financial Planners」の頭文字から取っています。

株式会社LSFP

“平均値”は無視!あなただけのライフプランを

━ 事業内容を教えてください

お客様の暮らし方やご希望に応じて個別にファイナンシャルプラン(FP)を設計し、資産形成などについて提案・実行サポートまで包括的に行っています。個人型確定拠出年金(iDeCo)、企業型確定拠出年金、保険、住宅ローン(新規・借り換え)、相続などについてのご相談のほか、ライフプラン表・キャッシュフロー表の作成、企業や団体に向けての投資教育なども実施しています。ご相談はZoomを利用して全国どこからでも迅速に対応することができます。よく、老後資金やお子様の教育費などの相談のなかで「普通はどのくらいのお金が必要なんでしょうか?」と聞かれることがありますが、総論や平均値はまったくアテにならないものです。その方が現在置かれている環境や未来像をお聞きした上で、きめ細かいご提案をさせてもらっています。

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金融教育のない日本で知識を広めることが使命

━ 御社の強みはなんでしょうか

日頃のFP業務のほかに、現在はお金に関するプロが集まるサイト「お金の健康診断」のアドバイザーとして、定期的に無料で個別マネーレッスンを実施し、資産運用についてのいろはをお伝えしています。保険会社にいた時に感じていたことは、日本人の多くは生命保険に入り、貯蓄もコツコツ貯めているのに、皆口を揃えて「老後が不安」と言うのです。なぜか?1番の原因は日本の金融教育の欠如です。欧米、とくにアメリカなどは義務教育の過程でマネーに関する社会構造を学びます。一方、日本では学校も親もお金の使い方、増やし方を教えてくれない。それどころか「お金儲けは汚い」というようなイメージまであります。現在は国をあげて投資を推進していますが、知らない、分からない方が多くて当然なのです。ですから当社の強みは、知識のない方が迷わず資産運用に踏み出すため、全力サポートをしているという点ですね。資産運用はロールプレイングゲームのようなもので、最初は弱い敵キャラすら倒せませんが、知恵を経験を積み重ねることでレベルアップ(成長)し、やがて大きな目標をクリアするあなた自身のストーリーです。私はそのための情報と武器を提供することができます。マネーレッスンは完全無料ですので、そこから個別相談へ進んでいただければ私のビジネスに繋がりますが、まずは知識を広めることが使命だと思っているので、後追い営業などもしませんし、儲け度外視でやっている部分も多いですね。

株式会社LSFP

身に染みた辛い思いも伝えていく

━ 仕事をする上で心がけていることはなんでしょうか。

自分がお金に助けられたこと、逆に失敗したことなど、実体験を踏まえてお客様にお話ししています。行動経済学という学問でも証明されていますが、人間はそもそも「損したくない」と強く感じる生き物です。投資を始めてみても、経済には様々な動きがあるのでいつも順調というわけにはいきません。一度株価が下がったら、また戻ったときに「もう売ってしまおう」と途中でやめてしまう方も少なくありません。経済はアップダウンを繰り返しながら長いスパンで成長していくので、長いゴールを見据えて感情をコントロールする必要もあります。ですから、不安になった時はすぐに相談してくださいね、とお客様にはお伝えしています。また、2018年に胃がんを患うという経験もしました。幸い初期で発見することができましたが、加えてコロナ禍に突入し、会社としてリスタートを切る決意をしました。療養中は仕事ができないので収入が一時的にストップし、ATMでお金をおろすことがものすごく不安になったこと。一方でがん保険が入った時は治療費を賄うというより「ストレスなく眠るために良い布団を買おう」など前向きに生きるきっかけになったこと。知識だけでなく、自分が経験した様々な思いも踏まえ、お客様の気持ちを汲むことができるファイナンシャルプランナーでありたいと思っています。

株式会社LSFP

専門知識が必要な人を助けたい

━ 今後の展望を教えてください

現在行っている1対1のマネーセミナーを中心に、これからもお金の知識を余すことなく広めていきたいですね。若い世代の方には長期・分散・積立投資と取崩運用による資産形成の大切さをお伝えし、さらに私と同世代の50~60代の方には、老後を見据え、資産の寿命を延ばすため「認知症介護の準備」についてもお話ししたいと思っています。厚生労働省が2019年にまとめた資料によると、2060年には65歳以上の3人に1人が認知症になるという推計です。苦労して積み上げてきた資産が、認知症になったら無駄になってしまい、家族にも迷惑をかけるのでは…?そんな不安を和らげるためにできる準備です。カナダの精神科医、エリック・バーン氏の「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」という言葉があります。少しでも早い段階で気付き、自分と家族のために最初の一歩を踏み出したいと思う人がいたら、全力でサポートしていきたいですね。

PROFILE

株式会社LSFP 代表取締役 加藤 博

株式会社LSFP代表取締役 加藤 博

日本ファイナンシャル・プランナーズ協会会員 CFP
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
企業年金連合会 企業年金管理士(確定拠出年金)
DCプランナー1級(企業年金総合プランナー)


東京都新宿区下宮比町2-28 飯田橋ハイタウン1009
電話番号:03-6272-6867
Fax番号:03-6740-2129

lsfp.co.jp

2022年9月8日 公開

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