通常インタビュー

個性的な商品で「AからZまで」幅広くサポート
不動産の価値を高め空室のない街へ

株式会社アズ企画設計

代表取締役社長 松本俊人

不動産販売・賃貸・管理事業

株式会社アズ企画設計 代表取締役社長 松本俊人

とても穏やかで温厚な印象の松本社長。話が進むほどどんどん飛び出してくるユーモアと、ホスピタリティあふれるお話はスピーディな上にテンポもよく、あっという間に時間が過ぎ、まだまだ時間が足りないくらいでした。(インタビュアー 司 愛梨)

株式会社アズ企画設計

起業のきっかけはバブル崩壊でした

━ 起業までの経緯を教えてください

大学在学中に何かをしなければ、という思いから公認会計士を目指していました。受験準備をしながら簿記1級も取得できたものの、実家は1959年からの老舗のうなぎ屋だったということもあり、結局公認会計士への道は断念して飲食業界に就職しました。しかしその後、弟が「家業を継ぐ」と決意してくれたため、自分のしたいことをすべく不動産業界へ転職しました。簿記の資格を活かしてしばらくは経理職に従事していましたが、平成5年にバブル崩壊を迎え、経理として会社の実情が見えてしまっていたので、さらに悪化する前にと自分から退職。一念発起で同じ業界で起業しました。この年に子供も生まれ、貯金も潤沢にあるわけではなかったので最初の半年間はきつかったです。知り合いから紹介された仕事などで繋いでいくなかで、東川口駅前で手ごろな空き店舗を見つけ、いわゆる駅前の不動産屋さんという感じで賃貸アパート斡旋を中心に始めました。店舗を借りた途端にお客さんがドッと来るようになって、1〜2か月後には、パートさんを2人雇うほどに。順調に仕事を回していたら大手ライバル会社3社が私の会社をぐるりと囲ってきたんです。あの店は繁盛しているんだなと周囲に分かってしまったんですね。そこから売り上げは激減。そこで今度はお店を、駅前から少し離れた場所にずらしました。これまでの来客に対応するスタイルから、オーナーを開拓する営業に変え、さらにオーナーの悩みを解決するスタイルに変えました。時間はかかりましたが、「空室が多くて困る」「売りたい物件がある」などの悩みのみならず、不良入居者や家賃滞納者の問題など、オーナーの抱えている問題をひとつずつ解決していくうちに、こちらにとっても嬉しい仕事が回ってくるようになりました。このスタイルで主体的に数字がとれるようになり、社員数も増えていきました。色々なことがありましたが、2018年にはJASDAQ市場に上場することもできました。

株式会社アズ企画設計

駅前の賃貸屋さんから、資産家・投資家向けの収益不動産販売へ

━ 事業内容を教えてください。

不動産の販売事業が9割で、管理事業が1割です。専用住宅、集合住宅などの一軒家、区分マンション等の取り扱いは今は基本的に行っておらず、当社では賃貸用の一棟マンションやビルを中心に購入します。当社のお客様は1億円から10億円程度の不動産を購入する方々、「大家さん」として不動産を所有する投資家、資産家の皆さんです。こうした大家さんや資産家の方々に人気のある一棟レジデンスやオフィスの市場は、現在のコロナ禍でも影響を受けにくく、お客様がたは本業以外の余力で不動産管理事業にも手を伸ばしておこうと考える方も多いです。相続税、法人税対策にもなりますし、地方でガソリンスタンドを営んでいる方が東京の一棟レジデンスを港区、中央区あたりで持ちたい…という風に、全国からも要望が来るんですよ。

株式会社アズ企画設計

物件に素早く付加価値力をつける不動産の目利き力

━ 御社の強みや特徴を教えてください。

不動産の管理というストックビジネスにおいて、ストックを増やしていくことと、さらには不動産の目利き力。リーシングやリノベーションなどで物件の付加価値を上げる。それらを短期間でスピーディに行うことができることが当社の強みじゃないかと思っています。当社の社員もその点に関しては業界の中でも自慢できます。中古の不動産は新築よりも大きなマーケットですから、さらに伸びしろがあると思います。世の中にある建物はほとんど中古物件ですから。

株式会社アズ企画設計

痒いところに手の届くご提案でお客様を喜ばせたい

━ 社長が仕事をする上で大切にしていることはなんですか?

ひとことでいうと、人を喜ばせることです。野球やサッカーなどのスポーツでも同じことが言えると思いますが、プロとして人を歓喜させるには、しっかりとした準備をしなければなりません。私の仕事で言えば、お金の悩みをお持ちのお客様に、経済的にメリットの高いご提案をスピーディにさせていただくこと。このお客様を喜ばせるにはどうしたらいいかと四六時中考えています。またお客様だけでなく、飲食店をはじめとした今のコロナ禍で苦戦を強いられている方のお店にはテイクアウトなど、可能な範囲の中で応援させていただいています。やはり皆さん喜んでくれますから。こういった時期だからこそ、制限の中でやれることを模索しています。

 

株式会社アズ企画設計

不動産商品の裾野を広げ、日本を元気に!

━ 今後のビジョンを教えてください。

空室問題を解決し、日本中を元気にすることです。

そのためにも当社のようにリーシングやリノベーション に強みのある企業が大きく成長し、手掛ける案件を大幅に増やす必要があります。

成長戦略の1つとして、不動産の小口化を考えています。昨年取得した、不動産特定共同事業法(不特法)に係る許可を使って小口化をすれば、例えば100億円するようなビルを、1億円100口、1,000万円1,000口というように分けることができます。投資家は、これまでより少額で投資をできるようになるため、より多くの方に不動産投資に参加していただけると考えています。

当社が保有する期間の不動産の価値を上手に伸ばすことで、現場不動産をお持ちの方、これから投資をする方双方にメリットとなるよう、社名(アズ=AZ)の通り、AからZまで幅広いニーズにお応えし、長期的な成長を目指していきます。

PROFILE

株式会社アズ企画設計 代表取締役社長 松本俊人

株式会社アズ企画設計代表取締役社長 松本俊人

株式会社アズ企画設計代表取締役社長

東京都渋谷区出身。中央大学卒業。不動産コンサルタント、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、2級建築施工管理技士、マンション管理業務主任者、不動産コンサルティングマイスター、調理師、一級船舶操縦士。平成5年に川口市でアズ企画設計を設立。「空室のない元気な街を作る」を経営理念に、賃貸、売買、ビジネスなど幅広く手掛ける。著書に『地域密着型空間プロデュース企業のビジネスストーリー』(週刊住宅新聞社)、『マンガ 驚くほど「空室続き」の不動産経営』(明日香出版社)、「マンガでわかる不動産の活用&節税』(あさ出版)、『「ワケあり物件」超高値売却法』(幻冬舎)、『スター社員になるための「働き方」の教科書』(クロスメディア・マーケティング)などがある。

収益不動産の株式会社アズ企画設計 (azplan.co.jp)

2021年3月26日 公開

Contact us

インタビュー取材ご希望の方はコチラ