通常インタビュー

自然が分け与えてくれる植物成分を、
そのまま届けるサプリメント

Nova Scotia Organics Japan 株式会社

代表 田端春奈

サプリメント事業 / ハーバリスト / 漫画家

Nova Scotia Organics Japan 株式会社 代表 田端春奈

透明感あふれる外見と柔らかい語り口からは想像できない、内に秘めたる大胆な行動力とハートの熱さ!ハーブについてとっても情熱的に語ってくださいました。プライベートでは3歳と0歳のママでもある田端社長です。産後4ヶ月でのインタビューありがとうございました。(インタビュアー 中嶋みさ)

Nova Scotia Organics Japan 株式会社

自らの体験から始まったビジネス

━ 起業までの経緯を教えてください

生まれたのは両親の出身地でもある熊本です。父の仕事の関係でいろんな所に住みましたが、学生時代の休暇には熊本に帰って阿蘇へ行ったり、川遊びをするのが大好きで、わりと自然が身近にある子供時代を過ごしました。もう亡くなりましたが、母方の祖母は耳が遠く、小学生の頃から「健康である」ことは当たり前ではないんだな、と感じていました。そのせいか健康意識が高く、樹液シートを足の裏に貼ったり、黒柳徹子さんの「酢卵健康法」を自ら実践しているような子供でした。その後、大学時代に南フランスのモンペリエに半年ほどホームステイをしたんですが、その家には家族のための小さなハーブ園があって、お腹が痛いときにはこれ、歯が痛いときにはこれ、と、そこからハーブを摘んできてケアをするんです。当時から自然治癒力を高める健康法が大好きだったので、とても影響を受けました。起業は大学4年の時です。フランスで触れたオーガニックやフェアトレード(発展途上国の原料・製品を適正価格で継続購入し、生産者や労働者の生活改善と自立を目指す運動)など社会貢献をしながらビジネスをしていくスタイルに憧れて、まずはアフリカのフェアトレード雑貨やインテリア、オーガニックハーブティーを輸入販売する仕事を始めました。今まで日本で紹介されてきたアフリカ雑貨のイメージを覆すような新鮮で色鮮やかな商品は、百貨店や生協などとも取引ができて順調だったんですが、スタートアップで事業を出した焦りや、より多くのお客さまにその魅力を伝えたいと参入したテレビ通販業界の販売と消費のスピードの速さに疲弊し、徐々に体調を崩していきました。不眠や前からあった月経不調の症状が深刻になり、ホルモン注射の治療を始めると、過食や鬱のような症状が出てくるようになってしまったんです。そんな時にノバスコシアオーガニックス創立者のナンシー・スミサーズ氏に会う機会があり「これを飲んでみたら?」とタブレットを渡されました。これがとっても良くて、体重も落ちて、月経も順調になり、注射や薬がなくても体調が整ってきました。これはぜひ日本に紹介したい!とカナダまでナンシーに会いに行き、ノバスコシアオーガニックスの日本法人を立ち上げることになりました。

Nova Scotia Organics Japan 株式会社

ノバスコシアの自然の中で作られるサプリメント

━ 事業内容を教えてください

カナダのノバスコシア半島で作られているオーガニックのサプリメントの紹介です。ノバスコシア半島はあの赤毛のアンの舞台であるプリンスエドワード島と橋で繋がっていて、著者モンゴメリーの出身地なんですよ。自然がたくさんある素敵な所です。ノバオ(ノバスコシアオーガニックスの略)ではハーブとか果物とかオーガニックのものをフリーズドライしてパウダー状にし、その際も熱で栄養素が壊れないよう工夫してタブレットにしています。ですから、スーパーフードとか抗酸化作用のある食品の栄養素がそのままぎゅっと詰まった「ハーブ玉」のようなものなんです。もちろんタブレットにするときには凝固剤などは使わず、菊芋とかアカシアなどの自然のものしか使っていません。これはほんんとうに大変な作業です。そしてサプリとともに人気なのが発芽玄米とえんどう豆とチアシードからできたプロテイン(=写真)です。植物性のプロテインというと、大豆を使っているものが多いのですが、日本人は食生活の中に大豆製品が多いこと、また遺伝子組換えなどオーガニックにこだわるのが難しいこともあり、大豆は使っていません。カナダではこの3種をパウダーにしただけのプロテインを販売しているのですが、素材そのものの味がとてもワイルドなので日本の方に向けた味付けを開発をしました。実はこの味、開発に2年かかったんです。カナダにいるナンシーが試作したものにダメ出しすること20回以上!味を伝えることの難しさを痛感しました。オーガニックで、しかも美味しく、こだわってこだわって、奇跡的にできたのがこの「カカオ&メープル」の味です。2008年からノバオの商品を日本に紹介しているのですが、最近はオーガニックの説明をしなくてもお客さまがご理解くださったりと、とても伝えやすくなってきました。

 

Nova Scotia Organics Japan 株式会社

効果、安全、手軽、そして美味しい!

━ 御社の強みはなんでしょうか

ハーブだけではなく、きちんとエビデンスの取れている栄養学とハーブが結びついているところが最大の特徴です。もちろん添加したビタミンではなく、果物や海藻、キノコなどを配合して、そこから自然に取れるオーガニックのビタミンです。カナダのノバスコシアオーガニックスは1993年にナンシー・スミサーズ氏が自然療法の1つとしてハーブチンキ(ハーブで作る濃縮液)を自宅キッチンで作ることから始まりました。ハーブは私が体験したように、鬱っぽい症状などメンタルにも作用します。ビタミンは栄養素として身体に作用します。ナンシーはオーガニック療養の有効性についても大学と研究を重ねています。原材料は世界中から、オーガニックであり、旬の時期に最適な場所で採取された100種類以上の最高の物が工場に集められ、最新の技術で製品化されます。例えば、人気商品の一つ「エキナセアとプロポリスのスプレー」。これは免疫力を正常化させるハーブであるエキナセアと殺菌性の高いプロポリス、ココナッツオイルから作る植物性グリセリンの3つだけで作られているとてもシンプルなものです。でも使うハーブにはとても細かいこだわりがあり、エキナセアはしっかりと花が咲き切った時に収穫をして根と花を使い、オーガニックのエタノールに浸けて濃いチンキ液を作ります。ノバオのサプリや製品はすごくシンプルに作られているのですが、原材料の収穫時期、場所、使う部位、フリーズドライにするのか、チンキ液をつくるのか、使い方や配合など細かくこだわっているので効果が感じられると自信を持っています。

Nova Scotia Organics Japan 株式会社

お客さまが知りたいことをしっかりと伝える

━ 仕事をする上で大切にしていることはなんでしょうか

言いたいこと、伝えたいことががたくさんになりすぎてしまうのが悩みです。メーカーの想いって、お客さまからしたら、あまりに多すぎると鬱陶しくなってしまうとわかってはいるのですが、溢れ出てきてしまうんですよね。なので、お客様が知りたいことをちゃんと伝えられるようにしたいと気をつけています。これはホームページの作り方もそうですし、直接接客をする店舗のスタッフさんにも伝えています。でも本当に伝えたい事がたくさんあるんですよ!製品の裏側にある開発ストーリーや、使われている原材料の歴史、製法、そして創設者であるナンシーの熱き思いとこだわり。70歳を超える現在もオーガニック業界の第一線で活躍するハーバリストであり、旅を愛し、自分らしく生きる事を大切にしているナンシー。初めて彼女に会った時、その太陽のような明るさと、どんな壁があっても前向きに乗り越えていく力強さに、魅了されてしまいました。彼女が製品を通して伝えたいメッセージは「Love Myself」自分の価値を認めて、愛しましょう!というもの。そんな想いが詰まった製品だからこそ、しっかりと想いを乗せて商品を届けていきたいです。2019年に来日した際のイベントでは、彼女の生き方やポジティブに心を保つ習慣についてのトークセッションも行われ、沢山の方にご参加いただきました。

 

Nova Scotia Organics Japan 株式会社

想いを繋げていくこと

━ 今後のビジョンを教えてください

ハーブ製品を通して、自然とつながりからだが満ちていく感覚を皆様にお届けする、一人ひとりの健康サポーターでありたいと思っています。上段の話にもつながるんですが、一方的に販売するだけではなく、お客さまの声もきちんと拾って、お客様と思いが繋がっていけるようにしたいんです。コロナの影響もあり、なかなかイベントができませんし、いろんなアプローチで私たちのストーリーが伝えられるようにしたくて、今年はインスタのライブを3日ほどやってみたんです。想像以上にご参加いただけて、毎回60人ほどのノバオユーザーさまとの交流の場になりました。その場で質問を受けて回答したり、逆におすすめの飲み方を教えていただいたり、シンプルにとても楽しかったです。今後も試行錯誤して続けていきたいです。この他に、漫画を描くのも好きなので、もう少し漫画を書いて伝えていけたらなとも思っています。下手ながらも好きが高じて、ありがたいことにベジタリアンの雑誌「veggy」で2年ほど連載もさせていただきました。これからホームページの充実とともに個人的にも頑張ってみたい挑戦です。仕事も子育ても同じなんですよね、今までの人生経験の全てを出して対応していく!ユーザーの心に届くように、固定概念を超えて色々なやり方に挑戦していきたいです。

Contact us

インタビュー取材ご希望の方はコチラ