通常インタビュー

既存にない徹底的なサービス精神で、
美容業界に革新を

Rips株式会社

代表取締役 花岡 良泰

ホワイトニングサロン/個室バーバー/コワーキングスペース経営

Rips株式会社 代表取締役 花岡 良泰

華やかなオーラを纏いながら、ビジネスはスマートに…なんていう第一印象ながら「3年前までバンドマンでした」と聞いて驚愕。何をするにも本気、真っ直ぐ。そしてとにかく素早い行動力。「一年前に会った人からは別人みたいとよく言われます」と笑う花岡さんは、一年後、いや半年後にもすでに何段階ものステップアップを遂げていそうです。(インタビュアー 山根聖美)

Rips株式会社

貧しい少年時代と全身全霊をかけたバンド、アルバイト…すべてが繋がり起業

━ 起業までの経緯を教えてください

小学生のときに両親が離婚しました。それだけでなく、父を亡くし、兄2人は失踪、母子家庭で育ち、経済的にも過酷な家庭環境でした。父親方に引き取られ、母としばらく会えない時期があったのですが、一年ぶりに母と再会したとき、容貌の変化にビックリしたのを覚えています。苦労したんでしょうね。その姿が忘れられず、自分でお金を稼いで親孝行したい、さらには人の役に立ちたいと考えるようになりました。商業高校に進むと、財務や簿記の勉強が楽しくて、ブラスバンドの部活動とともにのめり込みました。当時の夢は3つ。①会計士②バンドで売れる③経営者のどれか。大学も地元の商業大に進みましたが、モチベーションが合わず、半年でやめました。その後、小学校から付き合いのある地元神戸のバンドメンバーとハイエースに布団を積み、19歳で上京。生計をたてるために居酒屋でも働いていましたが、アルバイトとはいえ生半可なノリではなかったです。サービス業を現場から徹底的に身につけていき、接客大会でグランプリを獲得するようなお店で働いていたこともありました。一方、バンドでは曲を作ることができない代わりに自分の得意なことを活かして、マーケティングやマネージメントを担当。12年続けてきたもののやむなく解散となったとき、一念発起して起業しました。

Rips株式会社

紹介のみで広がったセルフホワイトニングから、個室バーバー、コワーキングスペースも

━ 事業内容を教えてください

2016年秋、渋谷のマンションの一室でまず始めたのはセルフホワイトニング「Lips」でした。資金がないので広告が一切出せず、お客様に感動していただけるサービスや接客をすることで、ご紹介をいただくことに重きを置いていました。すると、オープンから2週間で新規枠が満席、2ヶ月後にはリピート枠も満席になり、その後3年経った現在も、その状況が継続するようなお店作りに成功しました。2020年1月現在、店舗はフランチャイズ含めて6店舗。今も紹介率は9割を超える店舗が多く、直営店の男女比は3:7です。年齢層も幅広く、高校生から70代の方までご来店されます。「Lips」上野店では、高級志向の完全個室バーバー「Luxury men’s salon Axis(アクシス)」も併設。さらにビジネスマン向けのコワーキングスペースも設けています。最近はイベント事業もスタートし、美容イベントや内装&建築関係者を集めた各業界ごとの交流会、男女のマッチングイベントなどを主催しています。こちらは私の周りの友人や経営者の方々に対して貢献したいと思いスタートしたものですが、新しい提携が始まるなど、ニーズが高いようです。

Rips株式会社

確かな品質とサービスで顧客の想像を超える満足度を

━ 御社の強みや特徴を教えてください

とにかく徹底的なサービスです。当店のセルフホワイトニングでは、3つの強みを挙げています。①薬剤にこだわり1回で効果がわかりやすい②回数券やご紹介のメリットを工夫③セルフながら人の気遣いやサービスで差をつける…ということです。セルフで薬剤を塗り、青色LEDを照射するのですが、多くのサロンでは座って行うところ、当店ではベッドに寝ていただき、リラックスしてお過ごしいただけます。スタッフと親しくなったりサービスに感動していただくこと、また企業理念に共感していただいたことをきっかけに、お客様の中から従業員として勤務してくれているスタッフがほとんどです。お客様にホワイトニングの良さを知っていただきたいという想いが伝わっている証しかもしれません。完全個室のバーバー「Axis」では、メンズカットのアジアカップという大会に日本代表として出場し、準優勝を獲得した理容師が代表を務めています。 世界に認められたカット技術はもちろんですが、日本でも珍しい完全個室仕様のため、そのお客様だけのパーソナルな空間でドリンクや映画・ドラマを楽しんでいただきながら、周りの目を気にすることなくヘアカットやヘッドスパなどを堪能し、身だしなみを整えることができます。

Rips株式会社

サロンの閉店率を下げ、美容業界に貢献したい

━ 社長が仕事をするうえで大切にしていることはなんですか

美容院などを含めたサロンの閉店率は、実は3年で96%にものぼるという統計があります。一方で、顧客の87%は、サロンを“立地と価格”で決めるという結果もあります。私は飲食業界で12年間、サービスの高みを目指してきたなかで、お客様の想像を超えるサービスを提供することが重要だと確信しているのですが、美容業界ではまだこうした感覚の優先順位がそこまで高くありません。これを革新し、既存にないサービス精神をもって美容業界の3年以内の閉店率を下げていくという目標を掲げています。業界に貢献し、人の役に立つことで自身の運営するブランドの認知度も高まり、FC加盟店の方々に対してもプラスの効果が期待できます。実際にどんどんタイアップ企画も生まれていますし、毎月開催しているLipsFC加盟説明会も常時15名ほどの方が参加されていて、ニーズの高まりを感じています。そのため、2020年3月以降は名古屋、大阪、博多など全国各地の主要都市で説明会の開催を予定しています。

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4年で100店舗拡大、その後は異業種参入も

━ 今後のビジョンを教えてください

明確な目標をたてています。2020年内にセルフホワイトニングブランドの「Lips」を20店舗以上に増やし、その後の3年で100店舗まで増やすこと。5年後には自身のルーツである飲食業界に恩返しをする意味で、新規事業として飲食ブランドを開発します。そしてさらに10年後には芸能プロダクションを設立し、自分の叶えられなかった夢を叶えられるような才能を発掘していきます。ひとつ心残りなのが、バンド活動をしていて主要都市をいくつもツアーで回っていたとき、同郷のメンバーで組んでいたバンドにも関わらず、実は地元の神戸でだけライブができなかったんです。今展開している「Lips」のブランドで神戸の出店を実現し、故郷に錦を飾って地元に貢献することも、必ず達成しようと考えている目標のひとつです。

PROFILE

Rips株式会社 代表取締役 花岡 良泰

Rips株式会社代表取締役 花岡 良泰

◼️ホワイトニング「Lips」

lips-whitening.com/

 

2020年2月4日 公開

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