通常インタビュー

大学は理系で宇宙開発の研究を行っていました。ロケットの開発や人工衛星の開発プロジェクトが主です。技術職は向いていないなと感じていて、プロジェクトマネジメントをやっている時にマネージメントに強く興味を持ちました。宇宙ビジネスをやりたいという気持ちはありましたが、向いていないことをやるということにリスクを感じ、大学院で転専攻をしてMBAで経営を学びました。しかしMBAも理論的すぎて、カリキュラムを学ぶよりはまずは実践かな…と考えているさなか、当社の会長と出会い、人材育成を学び始めました。１年半ほどフリーランスで企業から業務委託の小さい仕事をいただいていた時に、一緒に学んできた仲間３人と会社を設立しました。今のポストに就いたのは、私に特別なスキルがあったわけではなかったからです（笑）。それは私のコンプレックスでもありますが、人が成長するってなんだろうと、より人と関わるマネジメントを学んできました。社長になる機会をいただいてからの方が学ぶことが多いですね。

大きく分けると２つです。へアメイクやスタイリスト達がいるトータルプロデュース事業部と、キャリアアップをしたいという社会人向けのアカデミーをやっている人材育成部門です。トータルプロデュース事業部が運営するラウンジ「COLORS LOUNGE」は、コミュニティを増やしたい人向けの会員制ラウンジです。表参道の立地を利用し、カフェとして打ち合わせができたり、服が買えたり、アーティストが常駐しているのでヘアメイクのレッスンができたり、スーツが仕立てられたり。服のコーディネート、ボディートレーニングとトータルプロデュースができるスペースです。アカデミーでは、社会人向けにビジネススキルやキャリアを上げたい人や、専門性を身につけて業界・企業で活躍したい人に向け、育成を行ってます。２０代で何がやりたいかわからない、見つからないと思っている「ふわっ」としている子たちに、１年か２年修行しませんか？と当社で雇用をして、カリキュラムを受け専門性を身に着けてもらいます。キャリアとスキルを学んだ人を、企業に紹介しています。

広告を一切だしていません。ほぼ紹介やクチコミでラウンジ運営・アカデミー運営の集客ができています。クチコミが自然に起きるくらいでないとサービスのクオリティが悪いのではないかと考えるストイックさは持っています。ひとりひとり個人に向き合っていく姿勢はどの事業部も共通して持っています。その人、ひとりをどういうライフスタイルに仕上げていくのかまで、デザインするのが特徴です。その人が当社で学んだことで、どういう仕事に就けてどうスキルアップをしたか、年収は？一週間どう過ごす？どういう服を着て、住む場所は？…まで、ライフスタイルを一緒に作り上げていきます。プロフェッショナルが沢山いますので、しっかり教育をして最後まで責任を持ちます。ライフスタイルが出来上がった人たちを世の中へ輩出していくのが仕事です。ラウンジ運営は会費制ですが、アカデミーを受ける人は費用はかかりません。企業様から資金を出していただいています。良い人材を見つけ、教育をして派遣や紹介をする形ですね。当社で1〜2年雇用しながらカリキュラムを受け、専門性を身につけてもらい、選択肢を広げてもらいます。教育を受けている間も、派遣で企業様へ出向し、経験を積んでもらい、実績が出来上がった人は卒業です。そのままその企業へ就職したり、別の会社へ就職したりとそれぞれですね。人間と人間との付き合いをしていますのでひとりに向き合っている時間や想いは、他社には絶対に負けていないです。学びながらお給料を貰える。凄いと思います（笑）。

会社の理念は「ペイフォワード」です。日本語では恩返し・恩送りですね。私も当社の会長に経営を学ばせていただき、今があります。それをできる人に返してもしょうがないので、次の世代に返すという理念をどこの事業部も大事にしています。卒業生や現在学んでいる子から紹介で入ってくる子も多くいます。ここで学んだことを次の必要な人に返して欲しい、繋いで欲しいと思っています。当社では仕事ができる、できないという表面的なこと以外に、人間性も見たうえで企業様へご提案しています。ある意味保証書をつけて自信を持って提案していますので、企業様からはいくらでも採用するので送り出してほしいと言われています。

現在８０名の人材がアカデミーで学んでいますが、今後この半年以内で１７０名の人材を確保したいと考えています。サポートスタッフたちが活躍できる人数が１７０名なんです。経営者として後輩たちも育てているので、その社員たちが上がってくるポスト（役員）を作っていくためにも必要な数です。質を下げたくないので、誰でも良いということではないです。自分の過去をさぼってしまい、くすぶっている、今のままではダメなのはわかっているけどどうにかしたいと考えているような人を育てていきたい。ライフジャンクション（人材育成）という部署では最終経歴を仕上げてあげるのが仕事なので、今までだったら絶対に入れないような企業でも、ライフジャンクションを卒業していれば入れてみたい、というような現象を起こしたいです。お勤め先が喜ぶということは、本人にとっても良いはずなので、ある意味コンサルティング会社くらい、当社からなら人材を獲ってみたいという噂を企業に広めたい。私たちの考えるライフスタイルは、平均的な暮らしのレベルが上がった人たちの層を増やすことだと考えています。当社には充実させるコンテンツや事業部がたくさんあるので、そこを通してライフスタイルをシェアできる人を増やしたい…これが会社全体のビジョンです。