通常インタビュー

１９歳の時から起業を考えていました。証券会社を選んだのは上層階級の方々との人脈を掴むことと経済の流れと知識を深めるため。３年と決めていた会社勤務。起業するならネイルサロンはどうだろうと考えていた時に７０歳でもコンサルの仕事を行なっている男性の爪がピカピカで「身だしなみでしょ」とさらりと言った。その男性は確かにオーダースーツを着こなしネクタイもおしゃれ。何より仕事ができる男性だった。「これだ」と思い２０１２年に創業、２０１４年法人化。１店舗目は市ヶ谷で開業。その後、東銀座、渋谷、有楽町、六本木、昨年７店舗目の新宿をオープンしました。人を雇い事業計画が立てられる経営者になりたった。ネイル技術者ではなく経営者という方向性で始めたのがうまくいった要因ではないでしょうか。オトコネイルに来るお客様が求めているのはネイルだけではありません。そこの冷静な判断は経営者じゃなければできないと思っています。

オトコネイルのみに特化しています。メニューのコースはいくつかありますがネイルケアだけです。ターゲットメイン顧客は４０代以上が７，８割以上で、リピーター率は８０％を越えてます。利用される方は身だしなみやリラックス効果、爪のお悩みを持っている方もいます。女性のネイルはテンションを上げたり自分へのご褒美という方が多いですが男性は身だしなみです。手元まで綺麗にしている男性は仕事もできる人が多いですよ。

教育です。男性と女性が求めるものは全く違います。ネイルが何かも知らない男性にネイルの良さを伝えるものなのでネイル用語は一切使いません。４０代以上のバリバリ頑張っている方が仕事の合間に１時間休みに来て、何を見ているかというと接客なんです。高度な接客を生み出す教育体制があります。男性は自分の爪先まで気を使ってくれる空間に価値があると思ってます。爪が綺麗になる美意識よりも人への気遣いを見ています。これであなたはお仕事上こう見られますよ、という未来像を見せることだと思います。それには従業員の教育が一番大事で自信をもっています。ビジネス街にサロンを開いてますのでその業種にあった人材をしっかり教育している実績があります。

弊社の理念は「人は人の笑顔で幸せになる」です。これは自分が笑顔でいればよいのではなく、周りの人に貢献して周りの人が笑顔になったくれたことを嬉しいと思える「人間力」を育ててくださいと言っています。先に人に貢献することですね。見返りを求めない。例えば、道端で子どもが転んだ時に、手を貸しても見返りなんてないと思うんです（笑）。まず人としてそこでしょ！というところを大事にしています。ほかは、年数を続けている企業は価値があると考えています。１００年以上続いてる企業って理念や考え方を大事にされている。その根幹がないと続かないと思いますので、会社としての理念は大事にしてます。

オトコネイルは異質なのでビジネスとして事業として成功させていきたい。ある程度ブランド化はできていると思いますが、ネイリストがここで働いていることがステータスとなるように、外部からも認められるような経験をさせてあげたい。オトコネイルが単なるネイルサロンではなく、一つの事業として世の中に認められるようにしたいのです。色使いやアートを必要としないネイルケア１本の施術なので、カウンセリング力・提案力が求められます。そういう意味では特別な教育をしています。今後は店舗数を増やすよりは、６０分６５００円以上の価格でも構わないと思われる様な高度な付加価値をより高めていく展開になっていくと思います。また、弊社の教育・全体ミーティングは現在も一部の企業様へ公開していますが、今後は同業企業へも公開して行っても良いのかなと考えています。ネイル業界全体のスキルアップに繋がれば良いですよね。