自立準備ホーム!
どんな人でも生き直すことができる
株式会社生き直し
代表取締役 千葉 龍一
更生事業
会社名は生き直し。どんな重鎮が出てくるのかと思ったら笑顔の素敵な青年でした。
生き直す!辛い過去から話が始まった。刑務所を出た方々の支援。簡単には
行かない事柄に取り組む姿勢に強い意志が見える。
(インタビュアー 斉藤 リカ)
自立準備ホームの運営・企業研修・講演
法務省の委託を受け、刑務所から出てきた出所者を受け入れる施設運営と講演、企業研修や、一般社団法人「リディラバ」の講師も行ってます。この「リディラバ」は社会の無関心を打破することを念頭に社会課題の現場を知ることをツアーにして行っています。高校生の課外授業として出所者の現状を聞いてもらい、その後、歌舞伎町を観てまわり、実際にどう感じ、どう考えるかをみんなでディスカッションするプログラムです。そこの講師をしております。
出所者のメンタルフォロー・書類手続き
自立準備ホームとしては、前職も含め約6年間で出所者の受け入れ、相談を含めると200名弱関わっているので、出所者が何を求めているか、何が必要か!メンタルのフォローはもちろんですが、ややこしい書類関係もよく知っていることだと思います。例えば、住所を無くした時はどうするのか?そういった普段では知りえない特殊な種類の手続きの指南ができます。出所者の方たちと距離が近いということも強みですね。困った時にすぐに相談に乗ることができます。
責任と生き直し!
2つあります。一つ目は責任です。責任というのは自分がやったこと(罪)に対しての責任というのは自分も取ってきたし、出所者の人達にも本当はきちんと取ってもらいたい。できないことは協力するので、できることは自分で行動し、しっかり責任を取って自立して欲しい。2つ目は、会社名にもなっている「生き直し」です。自分も過去があり今、生き直せているので、出所者の方々にも生き直して欲しい。そういう思いもあって社名にしています。そこを大事にしたい。刑務所から出てきて生き直そうとしても、お金もなく住むところがなければ立ち直ることができない。こういう施設に住んでもらい生き直すきっかけを作って欲しい。
どんな人でも生き直せる社会
現在は3施設を運営していて、さらに2つ、別の場所で施設を作ってほしいというお話を頂いています。将来的には出所者が施設スタッフとして関わってもらい、運営することができたら良いなと思ってます。出所者じゃなければわからないメンタルな部分もフォローできるし、彼らにしかわからないことも多い。この体制でどんな人でも生き直せる社会を作っていきたい。昨年の出所者が約2万2000人。約1万1000人が身元引受人がいて帰る所があります。他、国や支援ホームで約7000人は受け入れているので、今後はもっと施設を増やし残りの約4000人のホームレス状態の人達を何とかしたいと考えてます。
PROFILE
株式会社生き直し 代表取締役 千葉 龍一
どんな人でも生き直しが出来る社会を目指して!
出所後困ったことがあれば生き直しまでご相談を!
株式会社生き直し
お問い合わせ 042-497-4740
自立準備ホーム・出所者の就労支援
2018年設立
2019年12月12日 公開
自分は生きることは許されないと思った
大学生の時、交通事故を起こし助手席に乗っていた高校時代の野球部の友人を亡くした。裁判になった。「自分だけ生きることは許されない」と厳罰を受ける覚悟でいたが494人の元野球部の友人達が嘆願書を出してくれた。執行猶予はついたが自分を責め、生きる資格がないと考えていた時「お前は生きていてくれるだけでいい」という友人達の思いに、生きて償わなければと司法試験の勉強を始めた。10年頑張ったが受からなかった。「人の為に何かしたい」と考えている時に歌舞伎町にある「日本駆け込み寺」を知り働くようになった。駆け込み寺で、出所者の就労や住む場所としての自立準備ホームの運営に5年間携わったが様々な理由で閉鎖に。出所者が路頭に迷うのを見て居られないと一大奮起して独立。自立準備ホームを設立して1年半が経ちます。