在日外国人の支援から世界遺産へ
地球環境を考える!
特定営利活動法人 ACA
代表理事 黒木 天彦
NPO法人
在日外国人のメンタルケアをされている方ということでお会いしましたが、
話を聞いているうちに壮大な未来構想に引き込まれて行きました。
その人柄からか魅力的な人材が集まっているようです。
何気なく話されている内容のスケールの大きさに驚きました。
(インタビュアー 斉藤 リカ)
193か国の世界遺産から各国を周知していく!まだ知らない国々が見えてくる
メインは在日と海外からくる方のサポートです。が、今は海外との接触が多いので、各国のフォローアップや、タイアップのイベント事業が忙しくなっています。そこから世界遺産関係のビックイベントを現在進行中。193カ国に世界遺産がある。各国からは「日本から旅行に来てほしい、日本の技術が欲しい」と言われています。各国にある世界遺産をアピールして、インバウンドに繋げたらどうか、と大使館などに交渉しようと画策中です。社名は「A(Asian)C(Conclusion)A(Action)」だけど、A(アジア)から世界に行っちゃってるね(笑)。
ネットワークですね。それぞれの専門家が集まって来ているので、そのネットワークを駆使して、イベントや事業を進められています。フィリピンやインドネシア、スリランカの上層部など…人間関係を通じて大きなイベントへ繋げている。そもそも持ってたネットワークが形になっているかな。どうせやるなら面白い、大きなことをしようと思っています。
環境は大事な問題。自然も人も
ありきたりだけど…基本は環境保全だと思っています。いま大きな課題を抱えている環境問題を、どういう形で修復していくか。ひとくちに「環境」と言っても、自然環境だけでなく、人間のハ―ト的な環境もある。プラスチックごみが増えてくるなど、どの部分を取っても地球が壊れつつある危機感がある。それを修復したい。世界遺産のイベントにも繋がるが、それこそが守っていかなければならないことじゃないかな。「地球環境を考えていこうよ!」と思ってる。それが一番かな。
世界の平和に繋げたい!
大きなイベントは考えているが、それに届かなくても、みんなが手を繋いでいければよいと思います。先日、「せかい!動物かんきょう会議」(※)を開いている筒井一郎さんと出会いました。筒井さんは「今の環境を動物目線で考えてくれ」と言っている。「人間が、私利私欲のために環境を壊していったんでしょ。動物から言わせたら大変迷惑な話だよね。一度、動物目線で考えてみたらどうかな」という話を聞き、我々の世界遺産を守って行くってことに通じるところもあり、一緒に組めないかと話を進めています。世の中も自然も、環境が整わないとダメでしょ。みんなの気持ちが私利私欲だけじゃなく、地球環境を守って、最終的には世界の平和に繋がればいいかな〜って思ってる。年取るとね、結果的にはそこなんだよね~(笑)。
※「せかい!動物かんきょう会議」とは子ども達が動物の立場になって人間や環境について考えSDGs(持続可能な開発目標)にマインドチェンジし共生していく為の解決策を話し合う交流プログラムです。
PROFILE
特定営利活動法人 ACA代表理事 黒木 天彦
2019年11月27日 公開
社会貢献と在日外国人のメンタルケア
フィリピン出身で日本国籍を持ち、日本で暮らしているシングルマザー達は27万人います。フィリピンで学校を運営しているACA副理事の益岡さんから「その人達のメンタルケアや海外から働きに来る実習生達のフォローアップをしてくれないか?」と言われたことがきっかけでNPO法人を立ち上げました。
前職は父の弁護士事務所を手伝っていたこともあり、その時の人脈や、自分がやって来たリサイクル関係の人脈もあった。労働という観点から考えると、これからは日本人だけではダメ、外国人の力を借りなければ…と感じ、何かフォローアップができたらいいなと思ったんです。社会貢献というのもあるかな。