光を操り、商品撮影からポートレート撮影、料理や風景まで幅広く撮影可能な広告写真家
Lightinguz(ライトイングス)
代表 その江
プロカメラマン
女性だからこそ出来る細かな気遣いと、作り手の思いを大事にしながら撮影する事でよりクリエイティブな作品が出来る。
企画から提案し、商品、人物、建築、風景、ペットなど幅広く撮影可能なプロカメラマンのその江さんです。
(インタビュアー:髙木)
作り手の思いを大事にしながら撮影
商品撮影では撮影時に光の位置を把握し、光の当たり方で何倍にも商品が輝くように工夫しています。ポートレート撮影でも然りです。
最近は画像加工技術も発達し後で修正可能な場面もありますが、なるべく修正無しで1回で綺麗な写真が撮れることを大切にしています。
光を操れる人であることがプロフェッショナルだと思うのです。
また、ライフワークとしての活動が花やガーデンを撮影する事です。単なる花畑ではなく毎日水やりをし、肥料を与え大事に育てた草花にはガーデナーの愛が詰まっています。そんな想いを写真で残していけることが私の喜びであり、その行為によってガーデナーさんの笑顔を見れることが至福のときです。
どんな作品もそうですが、作り手の思いを大切にしたいと思っています。誰かの喜びに関われる仕事であることを誇りに思いますし、自分のスキルが役に立った時がとても嬉しい瞬間ですね。
他業種と組む事でよりクリエイティブな作品創りを
スタジオを昨年オープンさせました。今年からはこの場所を拠点にしてヘアメイクさんやモデルさんと一緒に組んだり、親和性の高い他業種の方と一緒に組んで素敵な作品をつくって行きたいです。
もちろんスタジオ以外のロケも広げていきたいですね。
例えば不動産業の方と一緒に組んで、新築を建てたお客様宅へのサービスとして写真撮影するのも一つです。
写真の持つ記録性と、クリエイティブな作品性の両側面からビジネスに繋げて行くことが必要だと思っています。
実は写真を撮るならカメラマンに企画から関わってもらうとクオリティの質が上がります。最終の絵柄が見えていることで出来ることと出来ないことのジャッジが出来るからです。
私も企画から提案する事も多く、写真に関わる事であれば一度ご相談頂けたらと思います。
講師業をやっている流れで、最近では企業セミナーの要望も多いですね。即時性を求められる時代に写真が撮れる社員を育成したいと思われる企業様が増えいています。変わったところでは農家の方のためのスマホセミナーなどの依頼も有りました。
デジタルの時代になり、既に写真を撮るのは専門職ではなく、気軽に自由に誰でもが出来る行為になっています。その中でプロフェッショナルに求められることは、より光を読み、クオリティの高い写真を生み出せる人で有り続けることだと思っています。人々の感動と共にある広告写真家で有り続けたいと願います。
PROFILE
Lightinguz(ライトイングス)代表 その江
新潟県出身
東京造形大学卒業後、荒木英仁に師事。
2003年、「Lightinguz」を設立し独立。
企業広告写真を中心に商品撮影、ポートレート、建築インテリアと、幅広く活動。
スイーツから風景まで独自の視点・感性で撮る広告写真等で活躍。
公益社団法人日本広告写真家協会(APA)正会員。
ホームページアドレス
https://www.lightinguz.net/
2018年5月30日 公開
広告撮影を得意とし、商品、人物、建築、風景、ペットまで何でも撮影可能!
事業内容は大きく分けると撮影の仕事と講師業です。
法人から個人のお客様までご依頼頂いております。
撮影の仕事では大判カメラのフイルムで撮る時代、つまり今のようにデジタル加工技術も使えない時代からはじめていた為、光を操りながら、様々なジャンルの撮影が可能です。
特に広告の仕事では人物、商品、建物の外観など1人で全て撮影出来る為、専門のカメラマンに何人も依頼しなくても良いので重宝されますね。
また、クライアントが希望した広告より良いものが撮れ、感謝される時が喜びです。
ときには企画から一緒に考える事もしますし、提案も沢山します。
やはり質の高い作品創りがしたい想いが強いので、クライアントと一緒に創り上げる事を大事にしています。
それから犬や猫などのペットを撮影する事も得意とし、犬の雑誌やブリーダーさんからの依頼で撮ることも多数あります。
同じように動きの早い被写体としては子供の撮影なども数多くこなしています。
講師業はニコンカレッジ、オリンパスデジタルカレッジとレギュラーで開催しており、富士フイルムはフィルムの頃からお付き合いをさせて頂いています。
カメラメーカー様とのお付き合いは特に長いですね。
セミナーのお客様はリタイヤされた年代の方はもちろん、一般の会社員や主婦の方など、趣味で始めた初心者の方から、既にある程度理解されていてワンランクアップした撮影方法が知りたい方まで幅広くいらっしゃいます。
生徒さんが写真を表現活動とし、人生を楽しく謳歌している姿を近くで見られるところにやりがいを持ちますね。
また、公益社団法人日本広告写真家協会の中での活動として、全国の小中学校で、カメラを図工・美術の授業に取り入れる「図工・美術授業にカメラ」という学校授業にも関わっています。
美術の授業で作った作品を子供達が自分自身で撮影する授業です。
子供の感性は本当に素晴らしいものがあります。写真を撮る行為を通して、子供たちが成長していくお手伝いが出来ることは嬉しいことです。
私はカメラ業界にいかに還元するかが自分の役割だと思っています。
この授業によって写真撮影が好きになってくれる子供が増えたり、将来プロカメラマンになる子供が出てくると業界の活性化にもつながっていくはずです。