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インタビュー記事interview

既存の建物を生まれ変わらせる、再生建築

渡邉明弘建築設計事務所

一級建築士 渡邉明弘

建築家

渡邉明弘建築設計事務所 一級建築士 渡邉明弘

築数十年の建物を価値ある不動産として生まれ変わらせ、今後も永く使い続けられるように整備する、再生建築。

非常に難しい内容をわかりやすく語ってくださる渡邉氏。その自然体で穏やかな語り口に熱い思いを感じました。(インタビュアー中嶋みさ)

他にはない建築

━ 御社を設立されたきっかけを教えて下さい。

再生建築に出会ったのは大学院です。普通、建築といえば「更地に新しいものを作る」教育なんですが、自分が選んだ研究室では新築ではなく、既存の再生、活用をテーマにしている少し変わっているところでした。最近でこそ古いビルが余り始め、問題になってきていますが、それでもこの分野の建築を扱っている人はあまりいません。

大学院で2年、その後は指導教官の建築事務所で4年、計6年間再生建築に携わりました。

なんとなく30代までには1人前になりたいと思っていました。あえて20代はかなりたくさん仕事をしてきましたし、一通りのことは身についたかなと言う思いもありました。また携わってきた大きなプロジェクトが完了し良いタイミングであったこともあり29歳で一旦勤めを辞めました。

そこから少しずつ仕事が増えていき・・「自分の事務所を!」と決めたのは友人からビル一棟の再生依頼があった時ですね。

(こちらは2018年グッドデザイン賞を受賞)

渡邉明弘建築設計事務所
━ 事業内容について教えてください

9割は既存の再生です。

一般的にリフォームとかリノベーションと言われているものは「壁紙を張り替える」「間取りをかえる」など表層を綺麗にするだけなんですが、耐震性や遵法性はそのままなんです。再生建築ではもう少し長期的に見て、根本から再生をすることを手がけています。

例えば高度成長期に建てられ、老朽化したビルを現在の耐震基準に合わせ、この先も安心して使えるようにするといったことですね。40年目で大規模な再生を行って、また次は40年ぐらい使えるようにする。再生建築では適切な補強や補修をしながら利用できるものを残すことで、お金では買えない歴史や思い出を残すこともできます。

建て替えではできない既存を活かすからこそできること

━ 御社の強みを教えてください

「渡邉に」とご依頼いただく案件は難しいものが多いです。

他の建築事務所に断られ、たどり着いたといったものがほとんどです。一言で言うと「ややこしい既存の再生」ですね。

だからこそ建築の設計に進む前に、施主様と一緒に今後どういった使い方がしたいのか、どんな再生が良いのか、をしっかり考えます。これはコンサルティング的な相談です。

事務所として使っていたビルをホテルに用途変更をすることもあります。

また物によっては再生は進められない場合もありますし、立て替えたほうが良い場合もあります。そのことも含め事業計画も一緒に考えるようにしています。

 

渡邉明弘建築設計事務所
━ 仕事をする上で大切にしていることはなんですか

建て替えではできない既存を活かすからこそできることを探して提案する。

施主様が自分でも気づいていない望みを探して汲み取って差し上げる。

この2点ですね。言われた通りにやるのではなく、施主様と話をしながら本当は何をしたいのかどうしたら実現できるのかを見つけたいと思っています。

 

東京、地方、海外へ

━ これからのビジョンを教えてください

短期的にはチームを広げていきたいと思っています。少し手狭になってきたので、スタッフも増やしたいですね。

もう少し先の話では、東京、地方、海外と仕事を3等分していけるといいですね。

現在は国内の仕事がメインですが、中国など海外の仕事も少しづつ増えています。高度成長期に人口の増加とともにビルをたくさん建て、人口減少に伴い老朽ビル、空き家問題に直面している、今の日本は将来の中国、アジアの未来像でもあります。これから先アジアで必要とされる仕事であるのかなと思っています。

 

PROFILE

渡邉明弘建築設計事務所一級建築士 渡邉明弘

2016年 渡邉明弘建築設計事務所 主宰

https://www.aki-watanabe.com/about

http://saiseikenchiku.hatenablog.com

2019年11月14日 公開

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