通常インタビュー

農業は人生を豊かにする産業
魅力を発信し続けたい

ベジLIFE!!

代表 香取 岳彦

農業

ベジLIFE!! 代表 香取 岳彦

今回は、都内からのアクセスもいい我孫子で農業を営んでいるベジLIFE‼代表の香取氏にお話を伺ってきました。
どんなことにも前向きで、新しいことにチャレンジしようと常にアイデアを出して挑戦している姿に感動しました。

(インタビュアー 木内)

ベジLIFE!!

先祖代々の土地を守りたい

━ 起業までの経緯を教えて下さい。

サラリーマンの家庭に生まれましたが、子どもの頃から将来は社長業をやりたいと考えていました。ですので大学時代には、海外でワーキングホリデーを経験したり、企業のインターンシップに積極的に参加したりして視野を広げてきました。大学卒業後は、「7年後に起業する」という目標を立て、商社に就職しました。商社では海外を飛び回っていましたが、ちょうど7年後に、祖父母がこれまでやっていた農業をやめることになり、自分が農業を引き継いで先祖代々の土地を守っていきたいという考えが芽生えたのです。また、その頃子どもが生まれたのも大きなきっかけとなりました。オーガニック農業をやろうと決意したのも、子どもには農薬を使わない安全な野菜を食べさせたいという想いからです。商社を退職してから1年間、有機農法を実践している農家で修行を積み、2016年2月に自ら種をまき、同年4月から販売を始めました。

ベジLIFE!!

安心安全な野菜をお届けします。

━ 事業内容を教えて下さい。

無農薬、無化学肥料で年間約150種類の野菜を栽培しています。安全で新鮮な旬の野菜をお客様のもとに発送しています。

このほかの販売ルートとして、「食べチョク」というECサイトに掲載させてもらっています。お客様からレビューをいただけるとモチベーションも上がります。また自然食品店にも卸しています。

野菜販売以外に農業体験事業も展開しています。2時間コースのプチ農業体験や半年から1年間畑を貸し出す一坪農園などを行っていて、ご家族連れで気軽に野菜作りを楽しめる機会をご提供しています。

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世代を超えて農業で繋がることができる

━ 御社の強みや特徴を教えて下さい。

私の畑の特徴は、単に野菜を栽培するだけでなくたくさんの人に農業の魅力を知ってもらう場を提供しているということですね。農業は、世代を超えて誰でも気軽にできます。首都圏から近くアクセスがいいことから、電車で畑にいらっしゃる方も多く、大学生や農業高校の生徒さん、シニアボランティアの方などさまざまな方々が農業を手伝いにきてくれます。また、畑は近隣小学校の児童が学習の一環として訪れたり、学童の小学生が団体で農業体験をするなど、多岐にわたる世代の方々が農業を通じて交流する場となっています。いろいろな人が一緒に汗を流して作業することで、自然と会話も弾み、たくさんのつながりができていくのです。私の畑は、野菜を育てる場であると同時に人々の交流の場でもあるのです。

強みは、素晴らしい応援者がたくさんいるということです。私は、志を高く持つことを意識し、他人には不可能なことでも、自分なら成し遂げられるという強い信念で何事にも取り組んでいます。気づけば、それに共感した方々が応援者となって、畑を盛り上げてくれているように感じます。最近では、畑を訪れるお客様のトイレを設置するために200万円のクラウドファンディングを募り、目標額を達成することができました。周りの人たちは、目標額までは集まらないだろうと予想していたようですが…。(笑)資金提供もさることながら、そのときいただいた応援メッセージはとてもありがたく、今後も信じた道を突き進み、農業の魅力を伝えていきたいと思いました。

ベジLIFE!!

野菜は生き物。子どもを育てるように愛情を込める

━ 代表が仕事をする上で大切にしている事は何ですか?

野菜を育てることは、「生き物を扱っている、命を育てている」ことだと思いながら栽培しています。さすがに名前はつけませんが、「この子は、今どんな感じなのかな」と毎日野菜たちを見て畑で過ごすように心がけています。

仕事をする上で大切にしていることは、「返事は0.2秒、グチ・陰口・悪口禁止、頼まれごとは試されごと」の3つです。人間関係をうまくやるための極意だと考えています。

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目指すは、「子どものなりたい職業トップ10入り!」

━ 今後のビジョンを教えて下さい。

農業を「子どものなりたい職業トップ10」に入るようにすることが夢ですね。

農業をはじめた当初は稼げる農家を目指していましたが、今はお金に縛られずに幸せな生活を送る仕事人になりたいと考えています。これからは、幸せを重視する時代がやってくると思っています。農業が人生を豊かにする産業として見直されるよう魅力を発信していきたいです。

今後取り組みたいことは、加工品の開発です。割れてしまったトマトを使ったドライトマトや子どもたちが掘ってくれたサツマイモを干し芋にするなど貯蔵性や栄養価を重視したり、廃棄してしまう野菜を救済するための加工品など意味のあるものを世に出していきたいです。また、複合型農業体験ガーデンを作り、農業のテーマパークのようなものをつくりたいですね。将来は東南アジアにファームを作り、日本のオーガニック農業を伝えたいという野望も持っています。

PROFILE

ベジLIFE!! 代表 香取 岳彦

ベジLIFE!!代表 香取 岳彦

我孫子市で農業を営みベジLIFE!!を設立。

2019年10月8日 公開

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