通常インタビュー

ペットと共に幸せをつくる
地域に根付くペットショップ

株式会社ペットコンシェルジュ

代表取締役 宮﨑 有紀

ペットショップ

株式会社ペットコンシェルジュ 代表取締役 宮﨑 有紀

小さなころから動物が大好きで生活の一部だったとお話しして下さった宮﨑社長。
ペットと人の両方が幸せになる為にはどうしたらいいのかを考え行動されている姿に感動しました。

(インタビュアー 木内)

株式会社ペットコンシェルジュ

閃きで動物に携わる仕事

━ 起業までの経緯を教えて下さい。

母子家庭で育った私にとって、女性がバリバリ働くのは当たり前だと思っており、子供の頃から漠然と社長になりたいという気持ちはありましたが、何をしたいかということは決まっていませんでした。中学3年生の進路選択の際も、高校や専門学校に進むよりも、社会に出てお金を稼ぎたいという気持ちから就職の道を選びました。

まずはアルバイトを転々とした後に、愛知県にある不動産会社の受付として2年働き、その後その不動産会社が四ツ谷に新店を出店する際にオープニングスタッフとして働くことになりました。出店当初はお客様が全く来なかったので、自分でチラシを作ってポスティングをして集客活動もしました。当時は手に職を付けたいという想いから、カラーコーディネーターやインテリアコーディネーターの資格を取得し、グラフィックデザインなどをしていましたが、正直自分には向いていないということが分かり、気持ちが落ち込む時期がありました。

このままでは良くないと思い、心理カウンセラーの資格を取ろうと勉強を始めたことが転機となります。勉強を通じて、ネガティブ思考がポジティブ思考に変わっていきましたが、やはり自分が落ち込んでいる時に、人を相手にしたカウンセリングはできないという結論となり、その時「動物に携わること」を仕事にしようと閃いたのです。

子供の頃から、私の周りには常に動物がいました。昔から色々な動物が好きだったので、学生の時に保健所の事をよく理解していないまま見学に行った際に、辛すぎる現実を知り泣き崩れてしまいました。それ以来、動物が好き過ぎるあまり職業にしようとは思っていませんでした。しかし、月日が流れ様々な仕事を経験していくうちに、やっぱり大好きな動物を大切に扱う仕事がしたいと考えるようになりました。

ペットを仕事にしようと決めてすぐに不動産会社の受付を退職、ペットショップに転職しました。転職直後は、過酷な労働環境でギャップを感じましたが、辛さよりも楽しさが上回る仕事でした。自分の可愛がった動物が、お客様のところで幸せに暮らすということに幸せを感じ、やりがいを感じることができたのです。ペットショップで働いているうちに、ペットを捨てたり、保健所に持ち込んだりする意識の低い飼い主の存在が気になる様になりました。ペットは家族の一員となる存在です。その家族となるペットをちゃんと迎え入れてもらえる様に、飼い主の意識を高める窓口となりたいという想いから、自らペットショップを立ち上げることにしたのです。

株式会社ペットコンシェルジュ

小動物がメインのペットショップ

━ 事業内容を教えて下さい。

メインはペットショップで、ペット保険の取り扱いもしています。ペットにも医療保険が存在して、病気になったペットの医療費が保険金で賄える制度です。ハムスターなどの小動物にも適用できます。

ペットショップではウサギやハムスター、チンチラ、マイクロブタなどの小動物と、ヘビやトカゲなどの爬虫類を販売しています。その他は、ペットに関する用品の販売や、長期休暇の際にペットを預かるペットホテル、動物の爪を切ったりするペットケアも行なっています。

 

株式会社ペットコンシェルジュ

小動物と爬虫類に特化

━ 御社の強みや特徴を教えて下さい。

小動物や爬虫類の販売をメインに何百種類も扱っていることが強みとなります。

東京23区内では、私のお店が専門店一の品揃えだと思っています。小動物・爬虫類に詳しいスタッフと共に、専門性を持って対応することが可能です。

あとは前のペットショップで1日300匹以上の飼育をしてきた経験が今に活きています。また店内をカフェテイストにして、従来のくさいや汚いといったペットショップとは異なる綺麗なショップを目指しています。

ペットと飼い主の幸せを考える

━ 仕事をする上で大切にしている事は何ですか?

『動物が最優先』をモットーに、動物がストレスを感じない環境作りを心がけています。「人とペットの幸福度の向上」を理念として、ペットも飼い主も幸せになる懸け橋になりたいです。

仕事の中では、スタッフとのコミュニケーションを大切にしています。以前のショップでは、仕事が大変だということを理由に、動物のことが好きなのに退職するスタッフもいました。スタッフには思ったことを言ってもらって、仕事の辛さや楽しさを共有できる様な環境にしたいですね。また、ペットの飼育は技術職だと思っています。スタッフにのびのび働いてもらえる場所を作ることも私の仕事です。

地元で愛されるペットショップになる

━ 今後のビジョンを教えて下さい。

まずはペットショップPROPを無事にオープンさせることですね。PROPとは添え木という意味で、お客様に寄り添いたいという想いから名付けました。地域密着型の愛されるお店となっていきたいです。最近は飼育小屋が無い小学校が多く、子供が動物と触れ合う機会が減ってきています。PROPでは、子供が動物と触れ合うことができる場所を提供したいと思っています。またPROPは小動物をメインとするペットショップですので、小動物の魅力を広げていきたいですね。長期的には、犬や猫だけでなく、小動物も1つの命として、動物の殺処分ゼロを目指して慈善活動をしたいと考えています。

PROFILE

株式会社ペットコンシェルジュ 代表取締役 宮﨑 有紀

株式会社ペットコンシェルジュ代表取締役 宮﨑 有紀

株式会社ペットコンシェルジュ代表取締役

2019年9月3日 公開

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