通常インタビュー

地域密着で住まいづくりに奉仕する
お客様に愛され続ける企業

昭和建設株式会社

代表取締役 工藤 圭亮

昭和建設株式会社 代表取締役 工藤 圭亮

NPO法人ハマのトウダイの副理事長も務める工藤社長。地域貢献の為に面白い企画を立て様々な活動をされています。その中でも、スリッパを使って卓球をするスリッパ卓球選手権は、地元横浜だけに留まらず都内にまで進出されました。
地域に根差した、地域に愛される企業づくりをされている工藤社長に、今回はお話を伺ってきました。

(インタビュアー 木内)

昭和建設株式会社

機械工学から建設業へ

━ 起業までの経緯を教えて下さい。

私は2代目の社長として昭和建設を経営しております。神奈川県の横浜市保土ケ谷区で3人兄弟の三男として生まれました。父親が昭和建設を含む3つの会社を経営していましたが、2人の兄がいたので、父親からは「お前は好きなことをすれば良い」と言われており、当初は会社を継ぐつもりはありませんでした。

自転車や車が好きだった私は、トヨタや日産などの自動車メーカーへの就職を目指して大学は機械工学科へ進学。しかし、就職活動を前にしてバブル経済が崩壊し、自動車メーカーへの就職が難しくなってしまいました。そこで地元の大手ゼネコンへ就職。これは、兄たちが父親から不動産と建築関係の会社を継ぐことになっていたので、いずれは一緒に仕事がしたいという想いがあったからです。

ゼネコンでは約5年間一生懸命働きましたが、ある日喫茶店で休憩している時に営業部長と偶然出くわし、「ここで何をサボっているんだ!」と叱責されたことが原因で、この営業部長の給料を稼ぐために働いているのではないという気持ちが強くなっていきました。そのタイミングで、昭和建設を引き継ぐ話が浮上し、上司の為ではなく自分の想いを持って仕事をしたいと考えるようになり、会社を引き継ぐ決断をしたのです。

ちなみに、昭和建設は現在53期を迎えました。現在、私が49歳ですので、私が生まれる前からある企業となります。

 

 

昭和建設株式会社

民間だけではなく公共事業も対応

━ 事業内容を教えて下さい。

木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造で新築から大規模改修までを行なう総合建設工事業がメインです。

県と市に建設工事業者として登録をしており、Aランクの業者として格付けされています。個人のお客様を含める民間事業と、県や市から受注をする公共事業の2つの柱で事業を行なっています。

民間事業としては個人の注文住宅やビルの新築や改築を行なっており、前職でお世話になった上司の家も建てさせてもらいました。公共事業としては市民病院の改修や新横浜駅の改良工事を手掛けております。

また本業ではないですが、2010年から会社の屋上で養蜂をしております。採取できるはちみつは、会社の所在地(横浜市保土ケ谷区和田)から「ワニー」と名付けて、1グラム10円で販売をしています。これは地域貢献という意味合いもありますが、建築業では木や砂といった自然のものを少なからず使っているので、養蜂を通じて、その感謝を自然に返したいという想いから行なっています。

昭和建設株式会社

地域密着の企業経営

━ 御社の強みや特徴を教えて下さい。

一番の強みは、地域に密着した事業を展開していることです。協力会社も地元に数多くある為、きめ細かな対応ができます。

建築業の技術職としては、「お客様の要望を一旦全て飲み込む」ということが特徴です。

家を建てるということは、夢を預かるということですので、まずはお客様の要望を全て含んだ提案をさせていただき、予算等に応じて、すり合わせを行なって着地点を見つけていく様にしています。地元密着ということで「建てた人の顔が分かる家」を建てることを意識しています。

また民間事業以外に公共事業を手掛けているので、マニュアルが完備されている公共事業の経験を民間事業に活かすことができるというのも強みの一つです。

お客様に愛され続ける

━ 社長が仕事をする上で大切にしている事は何ですか?

昭和建設の企業理念は「お客様に愛され続ける企業経営」です。

「愛される」ということは、お客様と会話をして信頼されるということです。この企業理念は昭和建設の八信条として落とし込み、毎朝社員と読み合わせをして、常に意識をするようにしています。会社には色々な人がいますが、パーフェクトな人はいません。それぞれが得意な分野で頑張り、協力することで、お客様のことを幸せにできると思います。それがお客様に愛され続ける企業経営につながるのです。

あとは好きな言葉のひとつに「初志貫徹」があります。目指したものは、必ずやり抜くという気持ちを貫いており、この考え方のお陰で色々な目標を達成することができました。

「お客様の幸せの為」が、社員と協力会社の幸せにつながる

━ 今後のビジョンを教えて下さい。

昭和建設には従業員の他に、100社以上の協力会社があります。従業員の家族、協力会社の人達の家族も考えると、何千人という人たちが昭和建設に関わってくれています。私は昭和建設の代表として、今後も関わってくれている人達の生活を支え続けていかなければならないと思っています。その為には、当然売上を伸ばしていかなければならないのですが、私は先に売上目標を立てることはしません。私たちの先には必ずお客様がいます。お客様の幸せの為を考え尽くして、仕事を行なっていくことで、必然的に売上が伸びていくことが本来の姿と考えています。今後もこのスタンスを貫き通して、お客様に愛され続ける企業であり続けたいですね。

PROFILE

昭和建設株式会社 代表取締役 工藤 圭亮

昭和建設株式会社代表取締役 工藤 圭亮

父親が設立した昭和建設を引き継ぎ、1998年8月から代表取締役社長を務める。

NPO法人ハマのトウダイ副理事長

「地域の日常に『変化』を与える」存在になりたい。
地域課題や社会問題は決して行政だけで解決するものではないし、ボランティアだけで解決するほど甘いものでもない。「地域を照らすトウダイ」を目指し、地元企業、NPO、行政をつなぎ、日常を変える新しい解決策を提唱していく活動をしている。

 

2019年9月2日 公開

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