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インタビュー記事interview

地域に愛される牛乳屋
ソフトクリームで行列のできる店へ。

有限会社 宮野乳業

代表取締役社長 宮野 雄一朗

牛乳屋

有限会社 宮野乳業 代表取締役社長 宮野 雄一朗

取材中に、宮野社長のご厚意でソフトクリームの試食と牛乳の飲み比べをさせていただきました。ソフトクリームは、生乳の風味が広がる牛乳屋だからこそ出来る味わいでとても美味しく、またもう一つ食べたくなるそんなソフトクリームでした。
牛乳の飲み比べは、いつも飲んでいるはずなのに、低温殺菌・高温殺菌・超高温瞬間殺菌など殺菌の仕方でこんなにも風味や味が変わるのかと驚きました。
私が取材をさせていただいている時にも、保育園帰りのママとお子さんがソフトクリームを買いに来たり、たくさんの地域の方に愛されいるのが伝わりました。

(インタビュアー 木内)

有限会社 宮野乳業

使命感にかられて家業を継ぐ

━ 代表になるまでの経緯を教えて下さい。

祖父の代から続く牛乳販売店を継いだのは4年前のことです。子供の頃は、家業に興味はなく、東京理科大学で土木工学を専攻、大学院に進み修士課程を修了しました。ダムや橋などインフラの建築に興味を持っていて、将来はそういった方面の職に就くことを考えていました。

そんな私が、家業に目を向けるきっかけとなったのが、取引先の牛乳メーカーが起こした食中毒騒動でした。大手の牛乳メーカーの乳製品から食中毒が発生し、お客さんの中には不安を訴えて宅配を中止する方もたくさんいました。東京の工場から食中毒菌は検出されませんでしたが、洗浄の記録不備が発覚し、商品の安全が確認されるまでお客さんへの配達をストップするなど店は大騒ぎでした。ちょうどその頃、私は就職活動を目前に控えていて、自分の進路を考える時期に来ていました。大変な危機を踏ん張って乗り越えてくれた従業員の皆さんや応援して残ってくれたお客さんを目の当たりにし、「自分は、違う道に進んでいいものか。今の自分があるのも、従業員やお客さんのおかげ。この販売店を自分の代でなくすわけにはいかない。」という想いが芽生えたのです。

結局、大学卒業後は父の元で家業を支えることを決断しました。牛乳屋をやるからには牛乳を知り尽くさないといけないと考え、大学卒業後すぐに栃木県の酪農家に3か月ほど住み込みで働かせてもらい、牛の世話から乳搾りの方法まで牛乳についてあらゆることを学ばせてもらいました。

家業に入ってからは、父から後継ぎとしての教えを受け、割と早い段階から現場のことは任されていました。父から社長を継いでからは、経営者としてお金の流れをリアルに感じるようになり、業界を取り巻く環境が厳しくなる中でどのように生き残っていくかを考えるようになりました。

 

有限会社 宮野乳業

酪農修行の成果をソフトクリームで開花

━ 事業内容を教えて下さい。

乳製品と健康飲料の宅配が主な事業です。車での配達が主流になってきていますので杉並区や中野区、練馬区など広いエリアで展開しています。

近年、宅配牛乳の需要が減少傾向にあり、どのように生き残っていくのかが課題となっています。宅配牛乳屋の事業内容や存在自体をご存知ない方が非常に多くいらっしゃる。牛乳屋としての存在感を出すために、何かできないだろうかということをずっと考えていました。今から2年ほど前に、友人と飲みながら、牛乳のプロとしてこれまで培ってきたものをベースにソフトクリームを作ってみてはどうかという話になりました。それから1年半ほどかけてソフトクリームの試作に取り組みました。どんな牛乳を使うのか、どんなマシンで作るのかでソフトクリームの出来上がりは変わってきます。酪農家さんが一生懸命搾った牛乳をどのようにしたら搾りたてに近い状態で提供できるのか、殺菌の温度や脂肪球の処理の仕方を変えた牛乳で試作を繰り返しました。一般に流通している牛乳は超高温殺菌してありますが、それより低い温度で適温適時間の殺菌を施すパスチャライズという製法を使えば搾りたての生乳に近い味になります。試行錯誤の結果、パスチャライズ製法の良質の牛乳を原料に選んで、今年3月、店頭での販売にこぎつけました。ここに来れば、街にいながらにして牧場のソフトクリームが食べられる。牧場のソフトクリームには、ロケーションでは負けますが、原料は決して負けていないと自負しています。こだわりソフトクリームの牛乳屋として知名度をあげていきたいと考えています。

有限会社 宮野乳業

お客様の声に限りなく応えたい

━ 御社の強みや特徴を教えて下さい。

「地域に愛していただいてこれまでやってきました。」というのが、一番の強みです。昔からここでやらせていただいている。地域に受け入れていただいてやって来れたと思っています。

当店が宅配で一番こだわっているのは、深夜・早朝の配達です。最近では、午前中とか昼や夕方に配達する販売店も増えていますが、うちは、早朝の時間帯にこだわっています。朝出かける前に配達してほしいというお客様の声にお応えしたいからです。配達はコースによりますが、深夜1時から6時ごろまでにかけて行っています。

有限会社 宮野乳業

背伸びせず、一生懸命向き合う

━ 社長が仕事をする上で大切にしている事は何ですか?

目の前にある仕事に真正面からぶつかって、一生懸命向き合うことが大切と思っています。考えても解決しないことがあります。悩むより目の前のことをきちんとこなしていくことですね。会社の理念とか社訓とか大げさなものはないのですが、お客様にお店についてのアンケートを取ったことがありました。その際に「宅配の本数を減らす連絡をいれたら、お店の人が嫌な顔をせず応対してくれて助かった。」という意見を頂戴しました。このお店で一番大事なところはそういう所だと思っています。こういったことの積み重ねが、信頼や信用を生み地域の皆さんに愛していただく為に必要な事だと思っています。

有限会社 宮野乳業

届ける牛乳屋から来てもらう牛乳屋へ

━ 今後のビジョンを教えて下さい。

牛乳宅配業界を取り巻く環境は厳しくなってきています。うちで取り扱っている商品の中で、牛乳は2~3割にすぎません。他は、健康飲料だったりヨーグルトなどの乳製品が占めています。牛乳はスーパーなどとの価格差があり、健康飲料は商品数が飽和状態、ネットでもすぐに手に入る時代です。その中で生き残るのは難しくなってきています。スタッフ不足も深刻です。

そこで、ソフトクリームの販売を始めることで、他の牛乳屋と差別化を図り、知名度をあげていきたいと考えています。原料にこだわったソフトクリームが食べられる牛乳屋として求職者の方にも訴えやすい存在になることによって新たに働き手が現れるということにも期待したいですね。

これからは、お客さんのところへ伺う牛乳屋というスタイルだけでなく、来て頂ける牛乳屋というものを目指していきたいと思っています。

PROFILE

有限会社 宮野乳業 代表取締役社長 宮野 雄一朗
有限会社 宮野乳業代表取締役社長 宮野 雄一朗

(有)宮野乳業 代表取締役 宮野雄一朗 1979年生まれ。2004年 東京理科大学大学院理工学研究科土木工学専攻修了後、祖父が創業した牛乳販売店、(有)宮野乳業に入社。2015年より現職。
• 店舗名 :(有)宮野乳業 牛乳屋さんのソフトクリーム
• 住所 :166-0004 東京都杉並区阿佐谷南3-10-3
•営業時間 :平日11:00‐18:00 土日祝11:00-18:30(不定休)
• Website :homemilk.co.jp
• Instagram :@miyano_milk_products
• Twitter :@miyano_milk

2019年7月8日 公開

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