通常インタビュー

大学で臨床心理学を学び、卒業後は宝飾ジュエリーを扱う一般企業で販売職として働いていました。販売職は、クロージングの際に大学で学んだ臨床心理学やカウンセリングの経験が役に立ったのですが、仕事柄男性社員が少なく、新店出店の際に会社都合での転勤を命じられるケースも非常に多く、長く働くことはできないと思い、退職を決意しました。その後、技術を身に付けて仕事に活かそうと考え、整体師の養成所に入所し、2年間で技術を習得した後、自ら整体院を開業しました。

整体院でお客様の予約がない時に、母方の祖父の会社を手伝う様になりました。この会社が今の「日本医療マネジメント」です。事務や経理など様々な仕事を手伝うことができ、自分でできる仕事の幅も広がったと思います。その後1年程度は仕事を手伝っていましたが、高齢となった祖父が引退することになり、事業を誰かに引き継ぐか、廃業するかという話になりました。廃業するとなると多くのクライアントに迷惑が掛かると思いましたし、跡を継ぐ親族もいなかったこともあり、私が整体院を閉じ、2代目として日本医療マネジメントを引き継ぐことになりました。

一言で言うと、医療テナント専用の不動産管理会社です。具体的に説明すると、大型オフィスビルなどのワンフロアを一括で借り上げして、皮膚科や内科などのクリニックに転貸借を行ない、医療モールの運営を行なっております。賃貸契約の更新から、水漏れの対応などの管理業務が中心です。イメージは皮膚科や内科などのクリニックがアパートの住居人で、弊社が大家さんとなります。大型のオフィスビルは、基本的に法人契約でしか賃貸契約を結びませんので、個人で開業したお客様は契約をすることが困難ですが、弊社が間に入ることにより、個人のお客様も大型オフィスビルのテナントで開業が可能となります。またオフィスビルも契約を弊社と一括で行なうことができ、手間が省けるといった利点があります。

一番は競合となる会社がいないということです。医療テナントに特化している不動産管理会社はほとんど無く、弊社が優位性を持っていると考えています。その優位性から、この業界の情報が入りやすいハブの様なポジションにいる為、その情報からお客様の色々なお手伝いをできることが強みです。また祖父の時代からこの仕事に特化しており、医療モールの運営に知見がありますので、お客様の開業時に必要な業者の紹介を含めて開業コンサルティングも行なっています。この開業コンサルティングは、基本ボランティアで行なっており、本格的なコンサルティングになる場合は、専門のコンサルタントの紹介を行なうこともできます。

仕事をする上で、利益よりも「相手に喜んでもらうこと」を一番優先しています。ビルのオーナーと医者のお客様の間に入る仕事ですので、自分だけ良ければ良いという考え方ではいけないと考えています。両者にとって喜んでもらえるサービスを提供することを最優先に考え、その対価として利益が生まれるのが理想です。現在は組織的にも人数が少なく、新規開拓などの営業活動やトラブル対応は社長である私が対応しています。会社を大きくする為には、新規開拓も行なっていきたいのですが、手を広げすぎてボロが出てしまうよりも、足元を固めて、1歩1歩進んでいくことにより、お客様に喜ばれる仕事を続けていきたいと思います。

まずは東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県で地盤を固めていきたいと思います。他の関東地域や、関西、九州などにもいずれは進出したいですが、当面は都心部を中心に活動していきます。もし1都3県の地域で開業をしたいというお客様がいる場合は、仲間に情報を提供し、開業のサポートはしたいですね。また将来的に会社の体制が整い、私の手が空くくらい余裕ができてきたら、祖父からこの会社を引き継いだ際に閉めてしまった整体院を復活させたいという夢もあります。