通常インタビュー

私は、中学２年生からプロレスラーになることを目指していました。そう思ったきっかけは、たまたまテレビで見かけた小橋建太選手と三沢光晴選手の試合です。この試合で小橋選手は負けてしまいますが、何度倒されても立ち上がる小橋選手の姿に感動したんです。この試合を見たことがきっかけで精神的にも肉体的にも強い人になりたいという気持ちを持つようになりました。

当時、私は背も小さくて体脂肪も３８％位あり学校で「ちびデブ」と呼ばれるなどのいじめにあっていたんです。そういったコンプレックスから必死にトレーニングに励みました。地元の格闘技の道場で修行をし、高校3年生のときに全日本プロレスのテストに受かり入るところまでいったのですが、夢に見ていた全日本プロレスにあっさり入れてしまったことで燃え尽き症候群になってしまったんです。

やりたい事を見失ってしまい、公務員になる為の学校に通ったりしたものの結局は警備会社に勤めることになりました。現金護送車の仕事など経験し、自分で指示が出せるまで仕事も出来るようになった時に、「本当に自分のやりたい事は何だろう？自分の大好きなことができる仕事は何だろう？」と考えたんです。
もともと自分が運動したり、指導したりすることが大好きだったので、パッと頭に浮かんだのが今のパーソナルトレーナーという仕事でした。

この仕事を始めたときから独立しようと考えていたので、「自分にお客様がつくにはどうしたら良いか」「もっとお客様に喜んでもらうために経験をつみたい」という気持ちで仕事をしていましたね。最初は地元宮城の総合フィットネスクラブに入社したのですが、正社員に登用されたタイミングで東日本大震災があり、仙台の店舗の復興の手伝いなどを経験しました。その後、東京に出てきて仕事を始めますが、仙台時代の最高売上をわずか2週間で更新し、東京という地域のビジネスとしての可能性を実感しました。

26歳で独立した当初は、ボディビルやダイエットにはそれほど興味がなかったのですが、やはりビジネスとしての需要が大きいということで勉強を始めます。その他には、女性のお客様が多かったことからフェイシャルとボディエステの勉強もしました。格闘技の道場の先生から教わったことですが、『自分自身がちゃんとできるようになってから、教える立場になる』ということは私自身のモットーになっていますね。

パーソナルジムがメインの事業です。

個人のお客様を直接的にサポートさせていただきつつ、さまざまな組織にお伺いしてトレーニングセミナーなども開催しています。（企業のメタボセミナー・消防や警察試験を受ける方向けの専門学校でのトレーニングセミナーなど）

トレーニングのノウハウに関しては、Youtubeなども活用していろんな人に広めていきたいと思い、3年ほど前から週3回のペースで配信しています。登録者数も5000人を超えたので、ぜひ見ていただきたいです。

また、サプリメントの開発も力を入れている事業の1つです。

Visit０という脂肪燃焼サプリメントとGOLDEN DUSTというプロテインは、武田真治さんなど有名な芸能人の皆様がオススメしてくださっています。これは、国内で扱えるもっとも品質の良い原料を使用し作っているプロテインです。「トレーニング中に限界以上の力が出る」と、お陰様で好評をいただいております。

いろんな分野のノウハウの中から「このお客様にとって、もっとも効果的なのはこれ！」という提案ができるのが強みです。私自身、格闘技をはじめとしてエアロビクス・ヨガ・エステ（女性向けのフェイシャルとボディもできます）など、さまざまな分野について実体験で学んできました。ちょっと変わったところでは『血液型食事治療』というノウハウもあります。人間は血液型によって消化酵素やホルモンの分泌が全く違います（血液型O型の人は乳製品でお腹を壊しやすいなど）そうした観点から最適な食事の仕方を提案することもあります。「おかげでお肌がきれいになった」「アレルギーが改善された」という嬉しい声をいただいています。

弊社の経営理念は以下の2つです。

・人生を変えるボディメイク

・コンプレックスこそ最強の武器である

自分が劣っている部分があるという認識があるほど、人は頑張れると考えています。私自身、子供のころは太っていて身体も小さかったのですが、こうしたコンプレックスがあったからこそここまでやってこれたという強い気持ちがあります。座右の銘としているのは、小橋建太さんが書籍の中で述べている『人生七転び八起き　八回目転んでも九回目立ち上がればいい』という言葉なのですが、この言葉には何度も助けられました。以前、実際に小橋建太さんにそのことを伝える機会を得ることができ、とても感激しました。

従業員には、モラルを大切にする、誠実と信用を大切にする、ということを伝えています。誠実に生きていかないと、その場は良くても後で絶対に痛い目に合うと思っています。これは私自身の人生経験から痛感したことですから、スタッフにもぜひ大切にしてほしいですね。

現在のジムは私自身が好きでやっていることですから、続けられる限りずっと続けていきます。
直近では、大型の会員制ジムを持つことを目標にしていて、現在資金集めと物件探しの真っ最中です。

従業員とは単なる「雇用主と従業員」という関係性ではなく、ノウハウをしっかりと伝えて独立を応援したいです。

その他には、ボランティアで行っているいじめ問題に関する講演会や、書籍の出版に関しても今後力を入れていきたいですね。

どれもなかなか大変ですが、やりたいことがたくさんありすぎるというのが実感です。私は何でも自分自身で動いてしまうタイプで、経営者としてはもっと人を巻き込んでいけるようにと思っているので、これは今後の課題ですね。