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インタビュー記事interview

職人のこだわりが光る装飾性の高い施工
公共事業から住宅まで精力的に活動を広げる

株式会社モルタルアート

代表取締役 椎木 長利

モルタルアート

株式会社モルタルアート 代表取締役 椎木 長利

今回、株式会社モルタルアート様に伺い、モルタルで作った猫の置物や流木など様々な作品を見せていただきました。どれも本物なのではないかと思うほどで、ただただ驚くばかりでした。
そして、バーベキューがご趣味という椎木社長のオフィスには、部屋いっぱいにバーベキュー用品が置いてあり小さなホームセンターのバーベキューコーナーより品揃え豊富でした。
年に何度かモルタルアートの体験をされた方に、本気のバーベキューでおもてなしをするなど、物凄い行動力と優しさをお持ちの椎木社長でした。

(インタビュアー 木内)

株式会社モルタルアート

家業の倒産、0から辿り着いた仕事

━ 起業までの経緯を教えて下さい。

モルタル造形と出会ったのは、25歳頃名古屋の造船所で作業員として働いたときです。それまでは実家の水産会社で働いていたのですが、倒産して何もかもを失いました。その後、知人のつてで空母の塗装作業に就いたのですが、翌年に空母が廃艦になり造船所に異動しました。レース用のヨットは船体が鉄で出来ていて、パテを塗って表面をなめらかにする必要があります。簡単に言うと磨く作業なのですが、これがものすごく大変でした。3メートル程度の板を2人で持ちあげ、スクワットのような動きで磨いていくので、10回磨いて10分休むのが当たり前といった具合です。あまりにも仕事がきついので、作業員はすぐに辞めていき、2ヶ月後に仕事を続けていたのは私だけでした。それが責任者の目に留まり、「東京の会社で新しく工場長をやるので、一緒に来てくれないか」と誘われ、一作業員として何もわからないまま東京の会社に移り、モルタル造形と出会ったのが全ての始まりです。

結局その会社は5年くらいで倒産してしまい、八王子で特殊造形美術の仕事に携わり、35歳で吉祥寺の美術専門学校に入学しました。特殊造形のアルバイトをしながら通いましたが、そちらがメインになってしまい、学校は2年で中退してしまいました。

その後、知り合いから新潟の七ツ釜での仕事を紹介されました。災害で壊れた滝を人工的に作り直すという仕事で、その滝は柱状節理という特殊な形状で有名な場所でしたので、周辺と同じ景観にするためにモルタル造形が必要でした。しかし、国交省管轄の仕事ですと正式な会社でないと請け負うことができなかったため、「会社を作ろう」という話になり、今に至ります。その時の七ツ釜での仕事は建設大臣賞もいただきました。

現在会社にいる主要なメンバーは、美術の専門学校で出会ってから、ずっとついてきてくれている仲間です。弊社はおかげさまで創立20年目を迎えました。弊社はずっとモルタルアート一本です。「モルタルアート」は弊社の登録商標で、一般的に「モルタル造形」と言われています。7、8年前に社名も『AWA造形』から、わかりやすい『株式会社モルタルアート』に変更しました。

 

株式会社モルタルアート

百聞は一見にしかず

━ 事業内容は何ですか?

建設業として内装外装の仕上げを行っております。施工材料は全てモルタルです。モルタルはセメントと砂を混ぜた建築素材です。競合他社は少なく、中でも社員の技術力は一番だと自負しています。施工先は、一般住宅からホテルや店舗といった商業施設の内外装まで幅広いです。他にも浦安にある某テーマパークのようなアミューズメント施設や、水族館、動植物園といったレジャー施設、河川の景観を復旧させる公共工事も請け負っております。日本全国あらゆるものを、モルタルアートで仕上げております。

2年前までは私自身も現場に出て一緒に作業をしていたのですが、現在はビジネス交流会に参加するなど人脈面でのサポートに徹しています。

また、モルタルアートの体験教室を工場内で開催しております。「こういう仕事をやっています」と説明しただけでは、さほど関心を持たれませんが、モルタルアートの体験教室を行って、写真でビフォーアフターを紹介すると、「是非お願いします」ということで、ブロック塀をモルタルアート(モルタル造形)する依頼をいただけたりしました。幅広い方にモルタルアートを知ってもらう機会として、体験教室はすごく大切な活動だと考えております。おしゃれなプランターやオブジェが作れるので、ガーデニング好きの方にもおすすめです。

 

株式会社モルタルアート

デザイン力に裏打ちされた豊富な施工事例

━ 御社の強みや特徴を教えて下さい。

お客様の提案に対して、自社で一貫した施工が出来るのが強みです。弊社では自ら仕事を取りにいく事が多いので職人自身の提案力が必要不可欠です。お客様によっては「廃墟」「サグラダ・ファミリア」というようにデザインの具体的な方向性が決まっている場合もありますが、そういったイメージがない場合も、お客様の意向をくみ取って1からデザインの提案が可能です。

施工事例も豊富です。代々木で行われたガーデニングショーで施工を担当した作品が最優秀賞を受賞した経歴もあります。

モルタルアートの体験教室は、一般の方に限らず業者の方もいらっしゃいましたので、職人を目指す方に向けて、昨年、『日本モルタルアート協会』も設立しました。

モルタルアートには、打ち合わせ段階でデザイン・模型製作・サンプル製作の技術が、現場では鉄筋の溶接・左官・塗装の技術が必要です。塗装会社の方が、既存事業に加えて新しい技術を取り入れるために協会を利用した例もありました。このご時世、会社が生き残っていくためには、新しいことをどんどん取り入れていく必要があります。

名勝地(文化財)の補修といった公共工事の施工経験も多いです。主に岡三リビック株式会社様より請け負っており、特に景観事業の担当部署には長年お世話になっております。背景には会長の「景観事業という仕事は絶対になくしてはいけない」という想いがあるそうです。

確かに、モルタルアートは、美術面で付加価値を与える仕事なので、この世から無くなったとしても困らない仕事です。一方で、この仕上がりに感動して涙を流して喜んでくれる方もいらっしゃいます。これからも安全に気をつけて良い仕事をしていきたいです。

 

 

株式会社モルタルアート

常に最高のクオリティを目指して

━ 社長が仕事をする上で大切にしている事は何ですか。

やはり根が職人なので、作業をする上でこだわりが無くなってしまったら駄目だと考えています。同時に仕事を楽しいと思えるかもとても大切にしています。自分が楽しめる事なら、時間を気にせず、なんでもできますから。

私自身も今後は楽しいことしかやらないと決めています。バーベキューのインストラクターの資格を持っているので、ビジネス交流会や体験教室でも振る舞っています。特にお子さんが来ると、ついはりきりすぎてしまいます(笑)

お客様に対しては、とにかく感動してもらえる物作りを常に考えながら仕事をしています。先ほども申しましたが、消費者にとって絶対的に必要な仕事ではないので、デザインの力でお客様を感動させる事が出来て初めて仕事として成立するのです。それには職人自身が楽しんで、全力を出せることが大切です。職人自身から「最後に手がけた現場が一番良い」と言われると嬉しいですね。今、作業している現場が常に私達の最高であり続けたいです。

株式会社モルタルアート

モルタルアートを普及させるために

━ 今後のビジョンを教えて下さい。

前述した『日本モルタルアート協会』を広めて、日本全国でモルタルアートに関わる人材を育成していきたいです。習得に時間が必要な技術ではありますが、将来的に地方にも職人が増えて広まっていくのが理想です。

会社としては、一般住宅や店舗の仕事を増やしたいです。一般向けのイベントに積極的に参加して、モルタルアートの認知向上に努めています。

他にも、モルタルアートを活かしたオブジェなどの製品を世に出していきたいです。

モルタルアートの体験教室についても、内容を改良して続けていきたいです。子供から高齢者の方まで、すごく楽しんでいただけていますので、いずれは学校の授業や介護施設でのレクリエーションにも発展させていきたいです。

PROFILE

株式会社モルタルアート 代表取締役 椎木 長利
株式会社モルタルアート代表取締役 椎木 長利

2011年5月25日 株式会社モルタルアート設立

一般社団法人 日本モルタルアート協会の理事長を務める。

2019年5月23日 公開

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