通常インタビュー

仲間を大事にして共に成長する
寿司と天ぷらが彩る飲食店

株式会社 龍の食堂

代表取締役 佐藤 裕二

株式会社 龍の食堂 代表取締役 佐藤 裕二

取材中何度も「仲間が困っていたら必ず助けたい。」「仲間がいてくれて、助けてくれるからやっていける。」とお話ししてくださった佐藤社長。
“仲間”をとても大切にされている事が伝わってきました。
そんな、人情味溢れる素敵な佐藤社長にお話を伺ってきました。

(インタビュアー 木内)

株式会社 龍の食堂

飲食店を通じて社会貢献がしたい

━ 起業までの経緯を教えて下さい。

今こうして起業が出来たのは、お世話になった先輩のお陰です。元々は5年程個人店の寿司屋で板前として働いていました。その後、ホテルグランパシフィックの寿司屋に移り、そこでその先輩と出会い、その当時から「社会貢献ができる飲食店を作ろう」と話をしていました。サイパンのホテル日航で働いたのちに、大手企業が手掛ける寿司屋で先輩と再会。先輩が起業した寿司屋に付いていき、3年後にあなご専門店の立ち上げも一緒に行ないました。あなご専門店は今年で15年目になりますが、自分の店として昨年に「鮨 玉かがり天ぷら 玉衣」を立ち上げました。

先輩には起業の仕方を教えて頂き、道標を作って頂きました。20年前に一緒に寿司を握っていた頃から

「人が大事、仲間が大事。仲間が困ったら助ける。」が口癖で、このことが今の土台となっています。仲間に助けられてここまで来ることができたと本当に感じています。

起業する時に重視したことが「社会貢献になる飲食店を作る。」ということでした。一番の社会貢献は雇用の創造だと考えています。私の会社では、過去にお世話になった先輩方を雇用し、65歳で定年となった後も元気であればアルバイトで働いて頂き、雇用を創造しています。今後も今までお世話になった先輩方の恩返しとして、雇用の創造を続けていきたいです。

 

株式会社 龍の食堂

朝食寿司とオリーブオイル天ぷら

━ 事業内容を教えて下さい。

ホテルグランドニッコー東京台場の30階で寿司と天ぷらの飲食店である「鮨 玉かがり天ぷら 玉衣」を経営しております。現在自分で経営しているのはこの1つのみですが、今後は別の事業も展開していきたいと考えています。

株式会社 龍の食堂

個性のある食事を仲間で支える

━ 御社の強みや特徴を教えて下さい。

外国からの観光客のインバウンド対策として個性のある食事を展開しています。他では無い「朝食寿司」と「オリーブオイル天ぷら」です。特に朝食寿司は、ホテルのテナント店舗という特徴を活かし、チェックアウト後の昼食時より、朝食にターゲットを絞ったことにより成功しています。朝食寿司、オリーブオイル天ぷら共に他のレストランが真似したくなる様なメニューであると自負しております。

スタッフの接客対応も大きな強みです。ホテルの店舗ですので、宿泊客のアンケートも見る機会が多いですが、本当に良い評価を頂いておりますし、ホテルの従業員の方にも褒められる程、質が高い接客ができていると考えています。その証拠に、お店が1周年の際に常連様へお茶と海苔をプレゼントしたのですが、30人分くらいと考えていた用意が、何と100名分も手配することになったのです。たった1年で100人もの常連様ができたのは、スタッフの心のこもった接客があってこそだと思います。

スタッフと仲間が何より大事

━ 社長が仕事をする上で大切にしている事は何ですか?

一番はスタッフと仲間を大事にするということです。これはお客様を大事にするより先に大事にしていることです。ここをしっかりとしておけば、お客様にも喜んでもらえる様になると考えております。弊社の従業員には、常日頃から「やってもらったことに感謝するように。」と伝えています。例えば、店長が給料を毎月もらえるのは、パートやアルバイトの方が働いてくれているからなんです。店長という立場だからといって威張るのではなく、やってもらったことに感謝する。これが大事なんです。

また企業同士の付き合いは、人と人との付き合いですので、弊社の担当者には、相手企業の担当者が苦手であれば無理して付き合わなくて良いと言っています。無理して付き合っても、そこから良いものは生まれないと考えているからです。但し、相手の担当者が全力でぶつかってきてくれている場合、話は別です。相手が全力であれば、それを上回る様に応える。そうすれば相手も更に全力になり、良いものが生まれます。企業と企業の付き合いでも、結局は人と人との繋がりなので、これからも人・仲間を大切にしていきます。

仲間の起業を後押ししたい

━ 今後のビジョンを教えて下さい。

私が先輩に起業の道標を作ってもらったように、今後は仲間が起業する後押しをしたいと思っています。弊社にも「自分の店を持ちたい」と言って独立していく人もいます。やりたいことがある人の退職は止めません。(ケンカや揉め事で辞めようとしている人は全力で止めます。)独立した後輩たちの店に行って食事をする程、幸せなことはありません。これからもやりたいことがある人の背中を押していきたいです。後は今の会社を早く譲りたいとも考えています。会社を育てるより、次期の人材・仲間の育成に力を入れていきたいからです。それがイコール会社の発展になると考えています。

PROFILE

株式会社 龍の食堂 代表取締役 佐藤 裕二

株式会社 龍の食堂代表取締役 佐藤 裕二

2018年4月グランドニッコー東京台場30階に、寿司と天ぷらの専門店
鮨 玉がかり 天ぷら 玉衣をオープン。

2019年4月28日 公開

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