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インタビュー記事interview

家族への想いが行動力の原点。
リピーター率の高さが売りのアットホームな回収業者。

ecoくらぶ

代表 仮屋園 貴瑛

ちり紙交換リサイクル業

ecoくらぶ 代表 仮屋園 貴瑛

「自分自身にもっと兄弟が多かったら…」とずっと思っていた仮屋園代表。その思いから『親が子供に与えてあげられる一番の財産は兄弟姉妹』というお考えで、実際に11人のお子さんを育てていらっしゃる、家族愛の塊のようなお方でした。

(インタビュアー 木内)

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大家族の大黒柱になるために。

━ 起業までの経緯を教えて下さい。

我が家は子供が10人以上いる大所帯で平凡な給料だと養えず、起業しなければ生きていけなかったからというのが大きな理由です。

妻と知り合って程なく結婚し、第一子が生まれたのが23歳の時でした。初めての子供でしたので、親としては何かしてあげたいという思いが強かったのですが、父親としてはまだ若く、学歴も高卒で金銭面では何かと不利だと感じていました。「自分には何ができるか?」を禅問答のようにずっと考えているうちに、ひらめいたのが兄弟姉妹でした。

例えば、社会的に成功してお金持ちになった人でも、『自分の兄弟姉妹が欲しい』という願いは叶えられないですよね。なので、長男には、財産ではなく兄弟姉妹を残すことにしたんです。「この子にたくさん兄弟姉妹を残してあげたいな」という想いから始まり、最終的には10人以上の大家族を作ろうと決めました。そしていつかお金が足りなくなる時期がくると思い、独立を意識して色々な職業にチャレンジしました。

子供からしてみたら、お金持ちの親や、社会経験の豊富な親が良いのではないかと悩んだこともあります。しかし、金銭面に関しては、結局子供自身が切り開いていけるという結論にたどり着きました。本当に勉強をしたければ奨学金を受けるとか、特待生になるとか、必ず道はあります。また、祖父の遺産相続の際に父の兄弟関係が少し険悪になったことがあり、財産を残すというのも良いことばかりではないと考えるようになりました。社会経験に関しても、親が手本となるのも良いですが、代わりになる師匠は世間に出てからいくらでも見つけられると思います。

高校卒業後は、飲食業を中心に職場を転々としていました。その後、ネットワークビジネスに誘われたのですが、それもうまくいかずほとんど収益にならないという状態でした。その頃から、とにかく独立を意識して仕事を探していました。

誰かに頼らず0から事業を始めたきっかけは、15年前に受けたセミナーでした。その中で、炭火の上を裸足で歩く、いわゆる火渡りを行いました。はじめは無理だと思いました。昔の話ですが、飲食店時代に油の温度を測るのに油の中に一瞬手を入れたことがあります。「一瞬でも熱かったのに渡るのなんて無理だ」と考える一方で、大勢の参加者が挑戦していく姿を見て、「俺にもできる」という葛藤が生まれました。それが、起業する時の葛藤と似ていたのです。

世の中には様々な立場から起業して社長になった方が居るので、「自分にも絶対起業出来る」という確信がありました。しかし一方で、「そんな大それたこと出来るわけがない」とも考えました。なので、火渡りが成功した後「自分一人でもやれるぞ」と0からの起業を決意しました。

それからはビジネスにつながるヒントがないか、常にアンテナを張っていました。結果的に独立のきっかけとなったのが、コンビニ配送のアルバイトでした。毎週違う店舗に向かうので、当時150店舗は回っていました。そこで毎日たくさんの段ボールが捨てられていることに気づきました。子供の小学校では、段ボールをお金にするために集めていると聞いていたので、もしコンビニの段ボールが回収できればビジネスとして成立するのではないかと考えました。

結論からいうと、初めての事業は全くうまくいきませんでした。当時は無知でしたので、正面から「うちで回収させていただけませんか」とコンビニのオーナー様に話しを持ちかけましたが、「本部で段ボールだけでなく様々なゴミを一括して業者に委託する契約が結ばれている」と最終的にはほとんどのお店で回収を断られてしまいました。一部のオーナー様からは許可が下りましたが、経営が成り立たないと判断し、ご迷惑をかける前に中止しました。手元に残った中古トラックで、個人商店などで段ボールを集めましたが、そちらも数が集まりませんでした。マイナスオーラが出て営業もはかどらないという悪循環に陥り、段ボール回収事業は失敗に終わりました。

その後、アルバイトを再開しようと求人誌を見ると、どうしてもゴミ回収の仕事が気になりました。どれも時給や待遇が良いので、ビジネスとして目のつけどころは悪くなかったと感じ、個人を対象に古新聞回収を始めることにしました。段ボール回収が失敗したこともあり、まずは親方に弟子入りして、一から仕事を教わりました。親方は主に埼玉県で活動しており、仕事の一部を請け負うことができました。しかし、まだスケジュールに余裕がありましたので、空いた時間は県境を越えて千葉県を自主的に回ることにしました。親方に教えていただいた内容を参考に仕事を進めたところ売り上げが伸びたので、独立することにしました。

 

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失敗の先に見つけた天職。

━ 事業内容は何ですか。

古新聞・古雑誌など古紙回収、リサイクル業です。家族を養うため、とにかく何か起業できないかと色々挑戦した結果です。

今まで本当に多くの職業を経験しましたが、そのおかげで自然と古紙回収業に必要な経験が備わっていたんです。例えば古紙回収は個人の場合、新規開拓の営業はポスティングが主流なのですが、1000枚のチラシを一日かけて撒いても、新規が0件という事もあるんです。

しかし、ネットワークビジネスでの勧誘経験があったので、対面で断られることに比べると、ポスティングはすごく楽に感じました。また、トラックの運転もコンビニの配送で3トントラックを運転していたので、自転車に乗るくらい簡単に感じましたね。

今までの失敗が、やっとこのビジネスで花開きました。偏見の目で見られる事もありましたが、私はゴミ収集の仕事に誇りを感じています。

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転職経験から生まれた強み。

━ 御社の強みや特徴を教えて下さい。

ホテルや飲食店で培ったサービス業の精神が、お客様に喜ばれています。例えば、お客様に深々と頭を下げたりする事は、私としては当たり前でしたが、この業界の中では珍しかったようで、差別化ができました。

強みとしては、私は個人事業主ですので、少しでも自分を知ってもらうために、チラシに自己紹介を載せています。スノーボードが好きだとか、子供が10人以上居ますとか、そのような事から話が広がって個人的な繋がりが出来ていき、個人商店のように固定客の定着率が高いです。

誰もが幸せに働ける社会を目指して。

━ 仕事をする上で大切にしている事は何ですか。

このビジネスに限らず、商売はエンドユーザーを笑顔にすることが大事だと考えています。本当に心の底から喜んでもらえるサービスを出来る限り提供していきたいですね。

私は現在個人事業主ですが、もし従業員を雇うとしたら、従業員も笑顔にしたいです。私がいくら実績を作り幸せになっていても、誰かがその分苦しんでいたとしたら、最終的にはマイナスだと考えているからです。例えば、その従業員が専業主婦の方だとしたら、子供を連れてきて働けるような環境を用意したいです。

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幸せな社会を作るために必要なこと。

━ 今後のビジョンを教えて下さい。

いつかは家族と一緒にビジネスをしたいと考えています。長女が保育士を目指しているので、一緒に保育所や託児所を経営したいです。幼いときから下の兄弟の面倒を見ていたので、保育士になる前から既に保育経験は充分です。やはり大家族の長女はすごいですよ。同時に3、4人の面倒を見るのが当たり前ですからね。

他にも大家族の強みである子育てのノウハウを活かしたビジネスをしたいと考えています。子育ては慣れてきた頃に終わってしまうので、その経験を体系化して世の中に広めたいです。母親が育児ノイローゼになってしまったり虐待をしてしまう前に、「もう余計な事で悩む必要はないんだよ」と伝えたいです。母親が幸せな子育てをすることが、より良い未来に繋げるための一番のキーポイントですからね。

PROFILE

ecoくらぶ 代表 仮屋園 貴瑛
ecoくらぶ代表 仮屋園 貴瑛

兄弟姉妹は親だけが与えられる財産という信念のもと、11人の子供と妻と両親と犬の大家族を築く。
2008年から個人事業主としてチリ紙交換のリサイクル業を始める。

2019年4月28日 公開

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