通常インタビュー

科学的根拠に基づくコンサルティングを通して
人生100年時代をより良く生きる
ライフスキルを育む事業。

OWN PEAK

代表 伴 元裕

コーチング

OWN PEAK 代表 伴 元裕

優しい笑顔で出迎えて下さった伴代表。
海外での営業経験をお持ちで、米国の大学院へ通い勉強されてきたからか、グローバルな感覚をお持ちでお話ししていてとても良い刺激をいただきました。

(インタビュアー 木内)

OWN PEAK

パフォーマンス心理学との出会い

━ 起業までの経緯を教えて下さい。

現在はパフォーマンス心理学に基づき、スポーツ、ビジネス、教育、保育、医療の分野で、ライフスキルコンサルティング業を行なっております。起業をするきっかけは前職の商社勤務時代に遡ります。

大学在学中イギリスに1年留学しており、英語を活かせる仕事に就きたいと思っていました。また旅行も好きで、出張で色々な場所にも行けると思い、鉄鋼商社への就職を決めました。商社では約7年間勤務。担当地域はロシアで、石油メジャーに対して産業機械を販売する仕事をしていました。この商社時代の上司が、本当に素晴らしい人で、後の起業のきっかけにもなります。上司の口癖に「お前がそこにいた価値を残せ」という言葉があります。もちろん、価値を生み出すことはメーカーとユーザーの間の立場である商社マンにとっての生命線で、価値がなければ、商流から外されてしまいます。でも、小さな成功体験を積み重ねることで、上司がこの言葉で伝えたかった本当の意味が、少しづつわかってきました。それは、自分の強みや特徴を活かして、人の役に立つ喜びです。自分がそこにいたからこそ、人が喜ぶ変化が起きたときの充足感。自分さえ良ければ良いわけでもなく、自分を犠牲にして人の役に立つわけでもない。「お前がそこにいた価値を残せ」…この言葉には、そんな想いが託されていました。

これは、仕事だけでなく、人生においても、一緒だと考えるようになりました。「自分が生きた価値を残す」。自分らしさの追求を通して、それが社会や人の役に立った実感こそ、本当の幸せなのではないか?この問いを追求していたところ、実力発揮を科学するパフォーマンス心理学(スポーツ心理学としても知られている)に行きつきました。100年以上の研究の歴史を持つ学問で、特にアメリカはこの分野での最先端であることを知りました。「社会に自分がいた価値を残す」方法を学びたいと上司に相談したところ、気持ちよく送り出してくれ、この学問の実践分野で世界トップの評価を受けるデンバー大学の大学院に入学、2年間パフォーマンス心理学を学びました。この期間に、プロサッカーチームのユースチームや企業のビジネスパーソン、高校テニス部、消防士育成アカデミー等でライフスキルトレーニングを有償で提供する実践的な学びの機会をいただくことができました。帰国後すぐに、学んだノウハウをビジネスパーソンやアスリートに提供するコンサルティング事業を立ち上げました。

OWN PEAK

“自分らしく人の役に立つこと”が目指すべき姿

━ 事業内容を教えて下さい。

主にスポーツ、ビジネス、教育、保育、医療の分野をメインにライフスキルコンサルティングを行っています。経産省は、100年時代をより良く生きるための社会人基礎力として、どう活躍するかという目的意識の重要性を掲げていますが、これは、スポーツ、ビジネス、教育…などどの分野でも必要なことであります。自身が置かれた場所で、自分の強みや特徴を活かして、チームや組織、そして社会に役立つこと。この姿勢が、周囲の幸せを生み、自分自身の幸せを生むのです。

スポーツにおいては、プロアマ問わず、選手個人の自己実現やチームビジョンの設定と達成をサポートするコンサルティングを行っていますし、ビジネスにおいても、企業研修や組織への長期的なコンサルティングを行っておりますが、どちらも、なぜやるのか、どのように活躍したいのかの探求がテーマとなることは変わりません。またコンサルティング業とは別に大学での研究や、大学生に対して「天職の見つけ方」などの講義も行なっております。海外大学に挑戦したい高校生向けにやり抜く力のセミナーもしています。

人の役に立つ為には、まず自分の欲求(人生に求めていること)を知ることが大事です。その欲求が満たされていなければ、人の役に立つ行動を起こすことは出来ないのです。弊事業では、身に付けやすいテクニックだけではなく、なぜ?の追求をサポートすることを使命だと認識しています。

全ては、「自分がそこにいた価値を残す」ことが、本当の幸せだと考えているからです。

OWN PEAK

科学的根拠とスポーツ選手のロールモデル

━ 御社の強みや特徴を教えて下さい。

1つ目は、目に見えない心を扱うという中で、科学的根拠があることしかお伝えしないということです。直感や経験に頼るということは時にリスキーで情報に間違いが生じる可能性があります。OWN PEAKでは科学的根拠に裏付けされた情報しか発信しない、またその根拠を実践できるかどうかを検証した上で、コンサルティングを行なっています。大学で研究員という立場をとり、研究を続けているのは、そのためです。

2つ目は、スポーツ選手の例をロールモデルとして示すことができるという点です。スポーツであろうと、ビジネスであろうと、求められる心理に違いはあれど、どちらもパフォーマンスです。アスリートが世界一になろうとする過程で使われているスキルや在り方は、存分にビジネスの世界で活用可能ですし、その逆もまた然りです。講義やコンサルティングの中でも、トップアスリートの例を用いながら、ご自身の立場での応用を模索していただきます。トップアスリートの実践例は、とても興味を持ちやすく、学びが多いです。やはりスポーツには力があるなと感じます。

 

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レクチャーだけで終わらない経験型学習

━ 代表が仕事をする上で大切にしている事は何ですか?

上述のように、常に研究を続けて、学び続けていくことが大切だと考えています。人に良いものだと言ってコンサルティングをしている訳ですから、科学的根拠が明確なものを伝えることが大事だと思います。しかし、根拠や正しいことばかり説明していても、それが相手に届かないと意味がありません。その根拠を実践してみようと、どうやって思わせるのかがプレゼン力だと考えています。私が行なう講習では、レクチャーだけで終わらせず、根拠の実践を体験できるワークを大事にしています。根拠を実践してみて、その効果を感じてもらう為です。根拠は実践できなければ、ただの机上の空論となってしまいますので、この様な実践形式の経験型学習をとても大事にしています。

 

日本は世界最低の意欲レベル。“個人の幸せ→他者貢献→成功”を当たり前の考え方にしたい

━ 今後のビジョンを教えて下さい。

一般的に成功の方程式は、「努力→成功→幸せ」のように考えられていると思います。ただ、心理学を学んで、この方程式は非効率であることを知りました。なぜなら、僕ら人間は、自分が満たされることで、人のために何かしてあげたいと思う生き物で、この方程式はその作用を活かしきれていないのです。まずは、自分の喜びを知り、その喜びを通して、人の役に立てることと結びつけることが重要です。方程式で言えば、「個人の幸せ→努力(他者貢献)→人生の成功」です。自分にとっての幸せとは何か、どのように活躍していきたいのかという価値観の探求が、個人や他者の幸せへのファーストステップなのです。

高校生、大学生、社会人、アマ/プロアスリートに関わらせていただいている中で、価値観探求の機会の少なさを痛感しています。その結果として、日本人ビジネスパーソンの仕事への意欲レベルは、調査対象となった139か国中132位。日本人高校生の勉強への意欲レベルも世界標準の半分程度と、日本人の意欲は非常に低い状況です。

OWN PEAKでは、微力ながら、各分野に向けて、価値観探求の重要性とその方法を普及する活動を通して、人生をワクワクさせるためのライフスキルの獲得サポートを行っております。

一人ひとりの価値観を重要視できる社会づくりを、多くの方とともに創っていきたいです。もし、ピンと来た方いらっしゃいましたら、是非ご連絡をお待ちしております!

 

PROFILE

OWN PEAK 代表 伴 元裕

OWN PEAK代表 伴 元裕

大手商社で海外営業として勤務後、スポーツ&パフォーマンス心理学を学びに米国デンバー大学院へ。その後、OWN PEAK設立。

2019年4月11日 公開

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