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インタビュー記事interview

心臓を持つ全ての人に伝えたい!
心臓に語りかけるヨガで、ポジティブヘルスの理念を広める。

一般社団法人 日本ポジティブヘルス協会

代表理事 秋山 綾子

心臓ヨガ®

一般社団法人 日本ポジティブヘルス協会 代表理事 秋山 綾子

優しい雰囲気で、分かり易く心臓ヨガ®について教えて下さった秋山代表。
今回の取材で、心臓ヨガ®というものを初めて知ることが出来ました。
とても珍しい心臓にフォーカスしたヨガをなぜ教えることになったのかをお伺いしているうちに、生き物全てが持っている生きるために最も重要な臓器の心臓が、どうして今迄フォーカスされてこなかったのだろうと思うようになりました。

(インタビュアー 木内)

一般社団法人 日本ポジティブヘルス協会

健康な人に伝えるために

━ 起業までの経緯を教えて下さい。

一番大きなきっかけは、兄が23歳という若さで突然亡くなってしまったことです。病気もなく健康だったはずなのに、朝起きたときにはもう…という最期を迎えていました。それから心臓はなぜ止まってしまうのかと関心を持つようになり、心臓リハビリテーションを専門に勉強をしました。

その後、大学病院の心臓リハビリテーション室で心臓病の患者さんのリハビリテーション(以下リハビリ)を担当しました。心筋梗塞や狭心症の患者さんは、体を起こしただけでも動悸や息切れがでます。手術後は心電図を確認しながら、体を起こせるか、足を下ろして座れるか、問題なく立ち上がれるか、という簡単な日常動作のチェックから行なっていきます。それから、歩く・自転車を漕ぐ、というように運動量を徐々に増やしていきます。最終的には、退院に向けて日常生活に支障がないところまで体を戻していくのが目的です。

患者さんと接しているうちに、『もし病気になる前に出会えていたらもっと何か出来たかもしれない』と思うようになりました。心臓の病気は再発しやすいという特徴があり、退院後はリハビリ指導と日常生活で気をつける事(血圧を毎朝測る、体重と気分の確認、塩分量など)についてお話ししています。
そのような事を普段から行えば、病気にならず健康に過ごせたのではないかと考えるようになりました。患者さんに指導していくことも大切ですが、病気になる前に何か力になりたいと考えたのが独立のきっかけです。

私は心臓を病んでしまった方のサポートをするため心臓リハビリという分野を選びましたが、兄のような人を助けるには、むしろ病院よりも多くの方に出会える外へ向けての活動が良いのではないかと思いました。

また、理学療法士として働く以外の選択肢ができたのは大学院時代の出来事です。高校生でヨガに出会いインストラクターの資格を取得しました。大学で理学療法士を専攻しサークル内でもヨガを教えていました。大学院でもヨガをテーマに研究していたのですが、その大学院を選ぶ決め手だったほど憧れていた教授にヨガというテーマを否定されてしまったことがきっかけで、うつ状態になってしまいました。そんな落ち込んでいる時に、師匠から予防分野に特化した理学療法士向けの研究会をやるという知らせをいただき、参加しました。話を聞いている内に、「私は予防をやりたかったんだ!」と、やりたいことや興味を持てることに出会うことができ、うつ状態を抜け出すことが出来たのです。その師匠は病院を辞めてヨガとピラティスのスタジオを開業していたので、『理学療法士を前面に出さなくても出来る事はあるんだ!』と気づかせてくれました。

一般社団法人 日本ポジティブヘルス協会

啓蒙と育成

━ 事業内容を教えて下さい。

心臓ヨガ®を教える事と心臓ヨガ®を広く普及させる活動です。

よく「普通のヨガと何が違うんですか?」と聞かれますが、まず心臓にフォーカスしている事が大きな違いです。それと、いつでもどこでも誰でも出来るということです。マットも着替えもいらない、飲み会の場でも出来ます(笑)

心臓ヨガ®の基本は、“ハートみがき”という心臓を感じるワークです。これは、心臓に意識を向け自分自身と向き合うという意味もあります。普通のヨガとは違い、姿勢にこだわらず心臓に意識を向けてみるというところからスタートするのが特徴です。

そのような心臓ヨガ®の理論や実践方法を講座という形式でお伝えしています。その一つにハートみがきだけを一週間行うという講座があります。受講生が実践した結果、「血圧が下がりました」という嬉しい報告や「不整脈の頻度が減りました」「胸のチクチクした痛みが気にならなくなりました」という話もいただいています。

心臓ヨガ®を広く普及させるために、指導者養成講座にも力を入れています。

他には、会社に伺い企業向けのワークショップ活動もしています。健康経営の取り組みの一環として、朝会の15分や就業後じっくり90分など行う形式です。これは、高血圧の社員が多いとか社員の健康状態やストレスに対しての悩みを持っている社長さんと話をさせていただいた事がきっかけで始まりました。

一般社団法人 日本ポジティブヘルス協会

ここにしかない組み合わせ。

━ 御社の強みや特徴を教えて下さい。

一つ目は、ヨガの中ではフォーカスされていない心臓に着目した点です。

『心臓とヨガ』とweb検索しても、当協会しか表示されません。(笑)珍しさもあり、雑誌で特集が組まれたこともありました。しかし、物珍しさだけでなく潜在的に心臓ヨガ®を必要としている方が大勢いることも分かりました。心臓ヨガ®を受けた方も大々的なプロモーションをしたわけではありませんが、ご自身で調べて来ていただいた方がほとんどです。

二つ目は、指導者養成講座があることです。

理学療法士や作業療法士は法律上病院でしか働くことが出来ません。医師の指示の下リハビリを提供するので、日本では理学療法士は開業出来ません。しかし、心臓ヨガ®を学びインストラクターやトレーナーになれば、理学療法士や作業療法士も病院以外で予防や健康分野など自分のスキルを活かして働けるようになります。現在指導者養成講座は半分が医療従事者です。仕事に活かすだけでなく、病院以外でも活躍していくための初めの一歩として受講していただいています。

一般社団法人 日本ポジティブヘルス協会

日々全力に、私らしく生きる。

━ 社長が仕事をする上で大切にしている事は何ですか。

『自分がやりたいことだけやる!!』です。(笑)しかし一人では何も出来ないと思っているので、周りを頼ることも大切にしています。全て人任せという意味ではなく、例えば私は人と接することが好きなので、心臓ヨガ®に興味を持ってくださった方と繋がるという人付き合いの部分を担当しています。そこから具体的な話になった場合、その後の手続きはスタッフにお願いするようにしています。

また、法人理念にもありますが、『すべての人が1秒でも長く “私らしく” 生きられる社会をつくる』ということも大切にしています。最初にお話した『やりたいことだけやる』ということも自分らしくいられる状況を大切にしたい、という想いからです。自分らしくないことをしている時は、すごく窮屈な感じがしますよね。だから、働いている仲間達にも自分らしさを大切にしていこうという話をしています。これは受講生に対しても一緒です。自分らしくいることがストレスを減らすことに繋がり、心臓の元気にも繋がっていくと考えています。

もうひとつは『日々全力』です。この言葉は亡くなった兄が生前住んでいたマンションの玄関に貼ってあった言葉です。「それって疲れない?」と聞かれる事もありますが、疲れた時は全力で休みます。ずっと走り続けるという意味ではなく、休むときは全力で休み、遊ぶ時は全力で遊ぶという意味です。

ハート磨きを、誰もが当たり前に。

━ 今後のビジョンを教えて下さい。

今後はポジティブヘルスを日本で広めるための勉強会を開催していきたいです。

ポジティブヘルスという言葉は海外では既に使われており、元々心理学の分野にあるポジティブ心理学という概念を健康面に応用したものです。

例えば、身体や精神を普通の状態が0と数字で表した場合、病気の状態がマイナスとします。今の医学や心理学は、マイナスに偏ってしまった方をいかに0に戻すかに重点をおいてきました。しかし、自覚のないまま-1や-2の状態だとしたら普段からよりよく健康に、プラスにという取り組みも必要ですよね。これは、英語でflourish(フラーリッシュ)と言いますが、一時的な幸せではなく、持続していく幸せという考え方に基づいています。

病気にならないよう何かをしようというのが今の予防医学の考え方です。ポジティブヘルスに基づいた場合、より健康に生きるため・より幸せに生きるために今出来ることをしていきましょうという考え方になります。

先日お会いした女性は20代で脳梗塞を発症していました。現在は健康で、発症したと言われなければ分からないほどです。彼女がそこまで回復出来たのは、ポジティブ心理学の本を読んで考え方を変えてみようと取り組んだことがきっかけだそうです。その後は周りから見ても明らかに雰囲気が変わり、リハビリの効果がメキメキ上がるようになったそうです。

このお話を伺って、医療者側においてもポジティブヘルスの考え方を普段の接し方や言葉遣いに活かすことが出来ると感じました。まずは医療従事者向けの勉強会から始め、ポジティブヘルスの考え方を広めていきたいです。

そして、ポジティブヘルスと心臓ヨガ®が理学療法士のカリキュラムに入るようにしていきたいです。まずは、母校で興味を示してくれた学生さんにお話をする事が直近の目標です。さらに先のビジョンは、世界中に「ポジティブヘルスアカデミー」を作りたいです。現在、全国の歯科衛生士はおよそ10万人います。心臓ヨガ®の指導者も同等の10万人を目指しています。

いつか心臓ヨガ®のハートみがきを“歯磨き”のように、寝る前や朝起きたら当たり前にする事にしていきたいです。「今日ハート磨きしたの?」「あ、してない!」という会話が日常的になり、幼い頃からハート磨きの習慣が積み重なれば、突然死の数も減らせると考えています。

PROFILE

一般社団法人 日本ポジティブヘルス協会 代表理事 秋山 綾子
一般社団法人 日本ポジティブヘルス協会代表理事 秋山 綾子



日本ポジティブヘルス協会 代表
金沢大学卒、北里大学大学院循環器内科学博士課程
理学療法士・医科学修士・心臓リハビリテーション指導士




- 保有資格など
・理学療法士(国家資格)
・医科学修士
・心臓リハビリテーション指導士
・Cardiac Yoga® Teacher
・インド中央政府認定ヨガ教師
・全米ヨガアライアンスRYT200 修了
・龍村ヨガ認定ヨガインストラクター
・Kaivalyadhama Yoga Institute プラーナヤーマ基礎コース 修了
・Kaivalyadhama Yoga Institute 腰痛緩和ヨーガセラピーコース 修了

ほか

2019年4月28日 公開

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