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インタビュー記事interview

決算書を読み解くことで会社の課題を明確にし、
中小企業の支援に取り組む。

株式会社ウィステリアコンシェル

代表 安藤 智洋

公認会計士士業

株式会社ウィステリアコンシェル 代表 安藤 智洋

気象予報士の資格も持っている安藤さん。公認会計士×気象予報士の異色の組み合わせで、中小企業の経営者に「経営天気予報」を提供されています。
起業した背景をお聞きしている時、「困っている人にもっと手を差し伸べて力になりたいと、何度も強く思った。」とお話しされた言葉に、安藤さんのお人柄が表れていると感じました。

(インタビュアー 木内)

株式会社ウィステリアコンシェル

数字ではなく会社の「仕組み」を見る

━ 起業までの経緯を教えて下さい。

会計の勉強を本格的に始めたのは大学院生の時です。なるべく、自分の得意な数学の分野を活かせる仕事はないかと考えた時、会計士がありました。数学の論理的なところと、会計のしっかりと理論があってその上で成り立っているという共通点があったからです。

大学院卒業後、監査法人に就職しました。会計士試験に受かったら、9割は監査法人に入って経験を積むのが一般的です。会計士の資格を取るために、実務経験が必要なんです。

監査法人での仕事は、主に上場企業を相手に、決算書が正しいか正しくないかを第三者の視点でチェックをすることです。基本は数字ばかりですが、ただ数字だけを見ていても決算が正しいかどうかわからないので、会社の仕組みを見たりします。そもそも、会社の仕組みとして数字の集計が間違いにくくなっているか。例えばダブルチェックが働いているか、 ITのシステムが導入されていて数字の改竄余地はないか、そういうところも見ます。

具体的に言うと、受注金額を入れるとその数値がそのまま会計ソフトに流れていくかどうかということです。入金と自動的に照らし合わせることで、誤魔化せなくなります。その仕組みがちゃんとしていれば、決算書の数字も正しいはずだという心証が得られるのです。
数字だけを見るのではなくて仕組みも見る。話を聞いたり、資料を見たりもします。

決算書をチェックする作業は必要な仕事ですが、あくまで正しいか正しくないかを見るに過ぎませんでした。例えば、その仕組みはこうした方が良いよというアドバイスはできますが、実際に手を動かしてその仕組みを作り変えていくとか、あるいは決算書が間違っているから一緒に直してあげるとか、そこまでは出来ないんです。第三者としてのチェックなので、自分で作ってしまうと第三者ではなくなってしまうので。

そんな感じで仕事を8年ぐらいやってきましたが、だんだんと思うところが出てきました。決算書が合っているかどうかを言うだけの仕事になって、お客様が困っていてもそれ以上手を差し伸べられない。さっきお話しした通り、仕組み上無理なのです。

やはり私としては、会社をもっと支援したい、困っていたら手助けしたい。そう強く思っていました。

監査法人にいる限りはルール上無理なので、『自分でやるしかない!』と思い2016年に独立しました。

ただ、急な辞め方はクライアントにもご迷惑をかけるので、監査法人の区切りがいい6月に退職しました。3月の決算が終わって、決算報告が全部片付くのが6月なんです。

監査法人での仕事で、決算書を読む力をつけられました。決算書で数字の動きを見て、違和感があるところを突き詰めていく。もちろん数字だけ見ていてもダメで、社長や経理の方から話を聞いて、それを数字と照らし合わせます。そうすると説明と数字の動きのおかしいところが見えてきます。そこを重点的にチェックする方法をとっています。

株式会社ウィステリアコンシェル

「お金をどこに使うか」を決算書から読み解く

━ 事業内容は何ですか。

一言で言うと財務コンサルティングという分野です。全ての社長さんにお金の知識があるとは限らないので、お金に関するアドバイスをしています。
会社とは、お金を集めてきて、そのお金を増やしていく、シンプルに言えばそういう仕組みです。社長さんにとって大事なのは、お金をどこに使うか、お金を何に使って増やすかです。広告に使う、物を仕入れる、人件費に使うなど色々ありますが、結局最後には使った以上に必ず増やす。それができていれば、会社は基本的には回っていくという仕組みなので、私はお金をどこに使ったらいいかを見ていきます。その時に必要なのが決算書です。要は、お金を使ったけど、それでお金が増えて返ってきたか、決算書を見ない限り分からないのです。

もちろん、計画通りに経営してもお金が増えるかどうかは分かりません。例えば広告を出したとします。そうしたらその成果を見ないと、また広告を出すかどうかも決められないし、広告の内容を変えた方がいいのかも分かりません。本来、その先どうアクションしたらいいか分からないはずなんです。ただ実際に多くの社長さんは、広告を出して、なんとなく売上が増えた感じがすると思えば続け、そうじゃないと思えばやめるという事を行っています。もちろん感覚とか経験もありますが、しっかりと数字で成果を見た方が戦略も練りやすくなります。

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決算書を「作る」ではなく、決算書を「読む」

━ 御社の強みや特徴を教えて下さい。

まず決算書をしっかり読めることです。そして、それをわかりやすく伝えることです。決算書を読むところで言えば、やはり監査法人時代の経験と、私の出身が数学科というところが強みです。この前、どのくらい決算書を見てきたかなと思い数えたところ、少なくとも200は超えていました。決算書を見せていただければ、その会社が今抱えている課題、成長のボトルネックが分かって、そこからアドバイスすることが出来ます。決算書は過去の記録なので、過去にどのような経営をしてきたかが分かります。そこから課題の洗い出しをするわけです。

特徴は、実際に解決策まで考えることです。会計士も決算書を分析するまではすることがあっても、解決するためのアドバイスまで考える人は多くないです。決算書を読んで、どういうことをしたらもっと会社の利益が上がるのか、会社にもっとお金が貯まる体質になるのか、そこまでアドバイスする人はなかなかいません。一言で言えば、決算書を作る仕事ではなくて決算書を読んで、今後どうしたらいいかを伝えるという事です。

「税理士さんの仕事とどう違うんですか?」とか、「すでに顧問税理士さんがいるんですけど必要ですか?」とよく聞かれるのですが、回答は「顧問税理士さんが決算書を読んでくれなければ、是非私を」となります。

また、その他に税理士さんと違うところと言えば、銀行向けの決算書が作れることです。税理士さんだと、税務署向けの決算書になりがちです。誰かに見せるという外向けの目的には銀行を意識して作りますし、内向けには経営の参考になるように作るアドバイスをしています。

専門的な内容でも分かりやすく伝える

━ 社長が仕事をする上で大切にしている事は何ですか。

お客様に分かりやすく伝えることです。専門的な分野なので、どうしても専門用語を使いがちになってしまいますが、それではお客様に伝わりません。分かりやすい言葉に言い換えられるものは言い換えて伝えています。

課題のない会社というのは基本的にないと思っています。大きな会社、小さな会社、儲かっている会社でも、しっかり課題を見つけること。そしてそれをどう解決していくかまで寄り添う事を大切にしています。何が課題か分からないでいる方も多いので、決算書をしっかりと読み解き、課題を明確にし伝えるようにしています。

日本中の会社が継続・成長すること

━ 今後のビジョンを教えて下さい。

中小企業にフォーカスして、会社に成長してもらうことがまず一つの目標です。
成長しないと会社は継続できません。会社は存続させるだけでも大変な事です。誰かにとって価値があるからその会社は存続できる。その誰かは従業員かもしれないし、サービスを使っているお客さんかもしれない。基本的に誰かしらに価値を提供しているはずです。だから、会社はしっかりと倒産しないで存在していてもらいたい。

顧問先はもちろんのことですが、顧問先以外でも会社が倒産せずにしっかりと継続できるようなアドバイスを発信していけたらと思っています。少なくとも自分の顧問先は絶対に続けてもらう、倒産させない。ビジョンはシンプルに言うと、会社の継続と成長ですね。

広い意味で言うと日本全体です。今の私ではクライアント先しか支援できないので、ノウハウをしっかり貯めて伝える仕組みを作りたいです。専門職の課題の一つですが、専門性が高いので誰にでも出来ません。だから広がりが狭いんです。誰でも出来る仕事に落とし込んでいけるかどうかというのは、もっと突き詰めていきたいなと思っています。

PROFILE

株式会社ウィステリアコンシェル 代表 安藤 智洋
株式会社ウィステリアコンシェル代表 安藤 智洋

2003年10月 気象予報士登録(第4405号)
2008年04月 公認会計士試験に合格し、仰星監査法人に入所
2011年09月 公認会計士登録(第27117号)
2016年06月 仰星監査法人退職
2016年07月 株式会社ウィステリアコンシェル代表取締役

株式会社ウィステリアコンシェル

2019年3月7日 公開

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