通常インタビュー

元々子供の頃から料理が好きで、私には姉がいるのですが、母親はほとんど私に料理を教えていました。
小学校高学年位には、料理のお手伝いをしていましたし、中学校位からは物足りないので、自分でお弁当を作っていました。そのため、飲食業に関しては、何かおぼろげながらやってみたいな、と思っていました。
大学では経済学を専攻していたのですが、卒業後はやはり料理の道に行きたい、と思っていまして、飲食業というよりも食品関係に関わりたい、と思い、たまたま就職活動でご縁を頂いた製パン会社に営業で就職しました。
パン屋さんの営業は大変で、夜中の２時～３時位に出勤し、一回トラックに荷物を積んでお客様を回り、帰社して朝食を食べてから、今度は営業に行くんです。私は、働きながら勉強できれば良いな、と思っていたのですが、それが難しくなりました。どうせだったら勉強をやり直そうと思い、そのまま夜間の調理専門学校に入学しました。夜間勉強しながら日中はレストランでアルバイトをしていたのですが、本格的に飲食業のキャリアに入ったのは、この時期になります。
私はパスタが好きなので、将来はパスタのお店ができれば良いな、と思っていました。
専門学校卒業後、たまたまお声掛け頂いた方の所で、少しだけ勉強させてもらいましたが、私はイタリアンをやりたかったので、イタリアンの方をご紹介して頂きました。そこで、「最初はフランス料理の基礎を学ぶ事が、今後において力になるから。」というアドバイスを頂いて、老舗のフレンチをご紹介頂きました。私が入店した当初で、約４０年位の歴史があり、政府関係の方々が来られる老舗のレストランです。そこで経験した事が、今の私に繋がるきっかけになりました。
その後は、日本を代表する高級ホテルや外食産業でも経験を積んでいたのですが、外食産業でフレンチの代表をやらせてもらい、さらに、関連するアジア系料理の料理長を任せられ、そこで料理に対する引き出しを広げてもらいました。
その後は、イタリアチェーン店で料理の開発業務に携わっていたのですが、この飲食業界に入った時、いつかは独立したい、と思っていたので、そのタイミングが今だったのかな、と３年前に仲間と立ち上げたのが、“プレジデンテ”です。

お客様にどうやって喜んで頂こうかな、と常に考えています。
一番の想いは、“料理で楽しませる”という事ですが、料理だけでは伝わらない事も結構あるので、そこの部分をどう工夫すればお客様に喜んで頂けるか、という事で思い付いた一つのアイディアが、可愛いラベルを作ってワインセラーを作る事です。ワインって畏まった感じがして取っ付きにくいじゃないですか。スペックを語り出すと止まらないし、ワインのメニューリストを見ても分からないじゃないですか。
それだったら、別の価値観でワインを選んで頂けたら良いな、という事で、全部可愛いラベルにしました。そのため、お客様のお好みだけをお聞きして、ご要望に合わせ、あとは、「この中で一番可愛いワインを選んで下さい。」というスタンスにしています。
色々なワインに親しんでもらい、楽しんで頂ければ良いな、という思いを心掛けています。

当店は完全オーダーメイドなため、その日に仕入れた食材で、ご要望を頂ければ多岐に渡りアレンジする事が可能です。
また、当店はイタリアンのお店ですが、日本酒のイベントや和風の食材でイタリアン風にアレンジするイベントなども開催しています。

当店では、“ラムチョップ”をお勧めしています。
Wine&Grillなので、骨付き肉のグリルがオススメです。
ヨーロッパではよく食べられている食材で、フレンチやイタリアンでも普通にコース料理に組み込まれるものなので、それを一本から注文できるようにしたいな、と思っています。もっとカジュアルに食べられたら、さらに楽しんで食べて頂けるかな、という事でオススメしたところ、かなりご好評を頂いています。
あとは同じ骨付き肉で、“トマホーク”というお肉がオススメで、こちらはインスタ映えとして人気ですね(笑)

本当は、このお店を基幹店にして他に料理を持っていく、というサテライトのシステムを考えていました。しかし、もう少しきちんとしたシックなレストラン形式のお店を２号店としてオープンしたいな、と考えています。今のお店はカジュアルに楽しんで頂きたいので、リーズナブルで美味しいものを堪能したい方は、是非お越しください。