“世界と地域をつなぐ「小さな旅」をコーディネートする”
旅を通して、共に人生を拓いていきましょう!!
株式会社YILU
代表取締役 伊藤 薫
多岐に渡るユニークな事業をされ、日本と他国の懸け橋になり、本当の意味での日本の魅力を発信されている伊藤社長をご紹介します。
(インタビュアー:三上)
“旅を通じてもっと人生を豊かに”という想いを込めて
会社名である“YILU”の意味は、中国のことわざ「よい旅の途上を(一路)」という意味と台湾の古い唄「一本の草木にも一粒の露(一露)」から名付け、台湾語で華僑の人が国を離れて旅先で仕事をする時に、神様から一滴の恵み、運、露を頂ければ、どんな場所でも生きていけるという意味です。
旅を通じて生活をより豊かにする事やキャリアのきっかけになるような体験を提供できれば良いなという事と、そこで得られたインスピレーションを具体的に事業化する支援をしていく会社として設立しました。
発信をして体験をして頂き、そして接点を作る
事業内容は、大きく分けると三つありまして、その中でも中心となるのは、ツアー事業になります。
主に深川の町を伝えているのですが、深川エリアではないと出逢えない人や企業、そして、文化があるという事を伝えるために、二つ目の事業としては、メディア事業をしています。
地域の文化や歴史を彩る地域資源というのは、やはり人と企業だと思うので、そういう人達を取材して発信する事業です。
三つ目の事業は、地域との接点をより深めるための、専門領域に特化した研修やツアー事業です。
この体験プログラムで、この地域の人や企業と何かプロジェクトをしてみたいな、と思ってもらえるような人達がいれば、より専門領域に特化した研修ツアーや移住体験に繋がるような支援をしていければと思っています。
観光して終わりではなく、日本と他国の方が、ビジネスとライフスタイルを併せて繋がっていけるような旅行体験を提供しようと思って取り組んでいます。発信をして体験をして頂き、そこで接点を作るという事が私の役目です。
“一期一会”だからこそ、期待値を何倍も上回るサービスを提供する
自社の事業が三つあるのですが、目の前で一緒に仕事をしている人の期待値が100だとしたら、101点でも102点でも、できれば120点など、少しでも期待値を上回る事をしていきたいと思っています。それが、また次にお声掛け頂くきっかけになると思うからです。
どんなチャンスでも、そのチャンスと巡り合った事に意味があると思うので、それこそお受けできるか否かをきちんと判断し、お受けできるとしたらどこまでお返しができるのか、というところは意識しています。
本当に仕事というのは“一期一会”だと思うので、1つ1つの機会を大事にしていきたいと思っています。
同じ“想い”を持つ仲間と共に、さらに日本の奥深さを伝えていく
サービスを立ち上げてやっと一年半が経ち、お陰様で1,500人位の方にサービスをご利用頂けるようになってきました。
今は、イールーのメンバーとしてこういう取り組みを一緒にしたい、と思う人達とこれからもっと繋がっていけたら良いなと思っています。
今、一緒に仕事をしている人達は様々で、例えば、自分で会社を経営されていたり、会社にお勤めされていたり、フリーランスで活躍されていたりなど、そういう人達に次の自分の可能性を広げるためのプロジェクトとして協力して頂いています。
色んな働き方をこの会社の中で作っていきながら、プロジェクトをご一緒できる人が増えていけば良いなと考えています。
その先に、日本各地で“想い”を同じくする人達がいる地域やコミュニティと繋がっていけたら良いなと思っています。
PROFILE
株式会社YILU代表取締役 伊藤 薫
1981年 新潟県糸魚川市生まれ
早稲田大学卒業後、株式会社リクルートに入社、地域での事業立上げを経験する。
その後、東南アジア、中国での現地ユーザー向け販売促進ビジネスを経て帰国。
帰国後はデザイン会社を経て、2016年に独立し、現在に至る。
サイトURL
https://www.trecktreck.com/
―伊藤社長からのメッセージー
今後、プロジェクトをご一緒したいと思う人や様々な企業と色々な接点ができたら良いなと思っているので、
面白そうだなと思って下さったら、是非お声掛け下さい。
2018年11月1日 公開
日本の奥深さを知って感じてもらいたい
大学卒業後、新卒で某大手人材紹介会社に入社しました。
そこでは、人材紹介の仕事ではなく、地域に特化した中小企業様の販促プロモーションのお手伝いをしていました。
日本各地を販促プロモーションのプロジェクトで回っていたのですが、ある時、海外のITなどや他の知見を活かして、日本の地域でどういうビジネスを作る事ができるのか、という新規事業に携わらせてもらう事になりました。
その時に、海外出張等をする機会もあり、日本の地域の事を考えるにしても、この先ほかの国とも密接に繋がっていきますし、海外で働く経験をした方が良いのだろうな、と思い会社を退職しました。
会社を退職した後、上海に一年間、そして、フィリピンに一年間行っていたのですが、そこでも日系企業様で現地のユーザー向けの販促プロモーションや広告のお手伝いをしていました。
その時に感じた事は、やはり日本の企業様は、もの作りに拘る事に力を入れていますが、“相手の生活にとってどう役に立つのかを伝える”“同じ目線で考える”というコミュニケーションに課題を感じていらっしゃる方が多いのかもしれないと感じるようになりました。
帰国後、渋谷にある某デザイン会社で働いていたのですが、その時に、日本固有の技術や素材を活かしたプロダクトを有している中小企業の海外販路開拓をサポートするプロジェクトに携わらせてもらいました。
彼らのプロダクトの強みやどういう地域で生まれ育ってきたプロダクトなのか、そして、それを生活の中でどう引き継いているのか、という事を冊子やウェブページ、リーフレットなどにして発信する活動をするなかで、気づいたことがありました。海外の方がそのプロダクトや日本の地域に興味を持って、実際に日本に行ったとしても、「ものが生まれる地域の歴史や文化背景、人々の生活について伝える人やサービスとなかなか出会えない、ということです。
昨今はこれだけインバウンドが増えている時代にも関わらず、そのような事を伝える人やサービスが無いという事は、とても勿体ない事だと思いますし、せっかく日本に興味を持って来てくれたので、日本のモノづくりの現場を間近で見てもらい臨場感を味わってもらったり、職人さん達の日々の生活やもの作りに際しての日々の工夫などをお伝えしたりしていきたいと思いました。
今まで旅行業に携わった事はなかったのですが、この事業に際しては旅行業の資格が必要だなと思い、独立した後に旅行業の資格を取得し、2016年に“株式会社イールー”を設立しました。