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インタビュー記事interview

介護する人・介護される人・その家族をつないで「仕事と介護の両立」を支援する

ケアポット株式会社

代表取締役 高橋 佳子

コンサルティング業医療・福祉看護・介護

ケアポット株式会社 代表取締役 高橋 佳子

ケアポット株式会社代表の高橋佳子様にインタビューさせて頂きました。
「人」を大切にするコミュニケーションを軸に、企業向けに仕事と介護の両立支援プログラムを提供する同社の取り組みについてお話を伺いました。
(インタビュアー:小俣)

同社のサービス内容について

― 御社で「親ブック」という本を出版されたとお聴きしましたが、この「親ブック」というツールについて教えてください。

当社は、「仕事と介護の両立」を支援するために企業向けのセミナーやコンサルティングを実施しています。この「親ブック」というのはセミナーで研修用テキストとしても使用できる「親子のコミュニケーションツール」です。

介護で大事なことは、まず家族が親を知ることです。
親の介護というと「いつ介護が必要になるかわからない」ので、介護の資金のことに目がいってしまう方や「何も手がつけられない」と考えてしまう方が非常に多いです。
それよりも大事なのが、自分の親がどんなことにこだわり、生活してきたかを知ることです。親を知ることで、介護が必要になったときにケアの仕方を家族や介護者に伝えることができます。

親ブックは「くらし、自分史、旅行、食、カルチャー、ワードローブ」という6つの項目からなり、親御さんの好みやこだわりなどを、コミュニケーションをとりながら書き綴るノートになっています。

― 親御さんのことについて詳しく書き込んでおくことで、これを読めば接し方が変わりますね。

そうです。相手のことを知っておくことがケアのヒントになり、周りのヒトにも知ってもらうことでより良い介護ができるようになります。

例えば、介護職の方が介護される方のことを知らなければ「今日はいい天気ですね」で会話が終わってしまいます。もしサッカーが好きだったことを知っていれば「今日はいい天気ですね、こんな日にサッカーをやったら気持ちいいですよね。窓から見えるグランドで小学生がサッカーをしていますよ」と言われれば、会話が盛り上がってお互いに嬉しいですよね。実際に「親ブック」が介護施設でも使われ始めており、介護者の方からもご家族からも好評です。
これは介護職の方とのコミュニケーションの例ですが、自分の親のことというのは、知っているようで知らないことが多いのです。母親の服の好みがわかっていれば買って届けてあげることができますが、事前に訊いておかないと「どんな服を買っておけばよいかわからない」男性が非常に多いと思います。

 

- 確かに母親の服の好みと言われても訊いてみないとわからないですよね?終活やエンディングノートやというものがありますがどんなところが違うのでしょうか?

突然親に「エンディングノートを書いてくれ」と言っても書いてくれる親は少ないですよね。資産を書くところがあるので書きにくい。親ブックは親を理解することが目的のため、資産を聞く必要はないのです。親御さんに訊きやすいことから質問して少しずつ書き留めておけば良いので、気軽に今日からでも始められます。

 

― 親御さんのことを知ることでケアの仕方がわかるというのがポイントですね。親御さんのことを知ったうえで、より良い介護のためには他にどのような準備をすれば良いのでしょうか?

自分達が望むことがわかったら、「制度を知ることでケアを選べる」ということを知って欲しいです。
「ケアマネージャーを選べる」という話を聞いたことがあるかもしれません。
ケアマネージャーは、介護のプランを立てる仕事を担っていますが、当然ヒトがやることなので、立てるプランがヒトによって異なります。別のケアマネージャーの方にお願いすることもできると知っておくだけで、理想のケアプランに近づくことができます。

※親ブックをお求めの方はコチラから

ケアポット株式会社

― 次に「仕事と介護の両立」を支援するために行っている企業向けのセミナーやコンサルティングの内容について教えてください。

企業への支援内容は大きく5つに分かれます。

1つ目は従業員アンケートを実施して現状を把握したうえで、介護セミナーを実施します。アンケートを実施すると、介護に直面する前の従業員が多いのか、介護に直面している従業員が多いの等を踏まえ、より実態に沿った取り組みが可能となります。

2つ目は介護セミナーを行い、制度を理解していただくだけでなく、ワークショップを通して現状や悩みなどを話してもらう時間を設けます。最初は戸惑われますが、全員で話して共有する形のため「実は親の話しをできる人が欲しかった」という声が多く、直近のセミナーでは満足度が98%となり人事の方も驚いていました。

3つ目は社内外に介護相談窓口を設置し、相談体制を整え、4つ目に制度を周知して介護に備えて「仕事と介護が両立できる」という認識を浸透させます。現状では、上司や会社に親のことを相談するのは抵抗があるという企業が圧倒的に多いですが、相談体制と制度周知をすることで介護について相談できる風土を創っていきます。

5つ目として職場の雰囲気作り、ワークスタイルの改革を進めて環境を整備し介護離職を防止します。

 

― これらの5つがパッケージとなっているのでしょうか?

もちろん必要な部分だけを選んで実施することも可能です。

 

― 費用の方はどれくらいかかるのでしょうか?

300名以下の中小企業様の場合、奨励金を活用できます。現状では奨励金が最大50万円までのため、実質的な負担なしでセミナーやコンサルティングを実施できます。

 

― 実際にセミナーを行ったときのお客様の反応はいかがだったのでしょうか?
受講された方からは「自社の制度でどんな支援が受けられるかを具体的に知ることができた」「仕事と介護が両立できるとわかり安心した」という声が多いですね。
主催した人事の方からは「社員がこんなに自分の親の話しをするとは思わなかった」「介護が必要になったときの会社の体制を理解してもらえた」という声をいただいています。

― 今後新たに手掛けようとしているサービスがあるとお聞きしましたがどのような事業なのでしょうか?

スポーツウェアブランドと提携して「介護される人向けの服」の開発にとりかかっています。
介護者が介護される人を着替えさせるというのはとても大変なんです。介護される人の姿勢や稼動域などさまざまな制限の中で着心地が良い、着替えやすい服を作っていきます。
また、私自身が親の介護をしてみて「介護の状態でもオシャレをして欲しい」と想いを持ったことも大きいですね。

 

― まさに介護をしたからこそ気づくところですね?会社を設立されるまでの経緯を教えてもらえますか?

私は「人を大切にしたコミュニケーション」をテーマにし、携帯電話販売での接客、人材紹介、マーケティング会社などを立ち上げて運営してきました。
親の介護を経験し、介護の分野でも「人を大切にしたコミュニケーション」を大事にしたいと考え、ケアポットを立ち上げました。
家族はみな親に「よりよい介護」を受けてもらいたいと思っています。ただし、準備や情報が無いまま介護が必要な状態に直面してしまうと「よりよい介護」を受けてもらうことはできません。事前に準備して情報を持っておけばよりよい介護を受けることができる。「親ブック」や企業様へのセミナーなどの活動を通して、そのお手伝いをしていきたいです。

「人を大切にしたコミュニケーション」を大事にして会社を立ち上げてきたと語る高橋氏。
親子のコミュニケーション、介護職とのコミュニケーションツールの開発を皮切りに、より良い介護を受けてもらうために、企業セミナーによる情報提供やコンサルティングへと活躍の幅を広げている様子が伝わってくるインタビューとなりました。

本日は貴重なお話をお聞かせいただき有難うございました。

PROFILE

ケアポット株式会社代表取締役 高橋 佳子

【経歴】
1995年成城大学短期大学部卒業。
その後、通信機器販売会社、人材紹介・派遣会社、マーケティング会社の3社の立ち上げる。
「人」を大切にしたコミュニケーションをテーマに活動。

2015年ケアポット株式会社を設立。
同年9月に親と子のコミュニケーショルール『親ブック』を企画・出版。
企業の介護離職防止対策として「今からできる、親と子のコミュニケーション術」を推進。

「介護する人、介護される人、その家族まで、介護に関わる全ての人が手をつなぎ合える社会づくり」を目指しています。

WEBサイト:http://carepot.co.jp/
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2017年12月22日 公開

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